黒王子な8人目！⑤(JW) (ページ6)

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桐「Aくん！んー、Aくんって堅いから呼び捨てでええ？さっそく紹介したいやつおんねん！」

『？？』

桐「神ちゃんー！」

？「なに、照史くん？」

桐「ほら！自己紹介しぃ！」

？「あー」

そう促されて桐山くんからひょこっと顔を出したのは、

小柄で負けん気が強そうな、

？「…神山智洋っす。」

『…金山文彦？』

神「神！山！智！洋！」

桐「いや山しかあってへんやん(笑)」

そうです。神山智洋くんです。

まだあどけなくて可愛いですね。

みんなはもうご存知ですよね？

Jr時代の神山くんは、藤井くんの言葉を借りると「切れたジャックナイフ」です。

Aくんの華麗なる聞き間違えに、周りの皆がケタケタと笑っています。

「金山て！(笑)」

「Aくんっておもろいねんな」

小さな声でAくんが、「ごめん、神山くん」と謝ると、神山くんは、何も言わずにその場を後にしてしまいました。

そんなこんなで、神山くんのAくんに対する第一印象は決していいものではありませんでした。

ですが、たまたま通りかかったレッスン室の前でAくんのピアノの演奏を聞いて、衝撃を受けた神山くん。

反対に、Aくんも神山くんのダンスを見て口をあんぐり。言葉を失います。

Jrの頃から、ミュージカルから舞台、どんな仕事も手を抜かない神山くん

コンクール、公演、リサイタル、すべて完璧にこなすAくん。

真面目でストイックな2人はすぐに打ち解けます。

お互いを尊敬し合って高め合う、今の2人の関係性は、出会ってすぐ形成されました。