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もう一度、Aくんの方を見て座り直した横山くん。
さっきまでとは違う、張り詰めた空気。
緊張感が伝わってきます。
横「……あっちで、中国で、残された7人の気持ち、考えんかったんか。」
『………………。』
横「こっちは、お前が失踪した言うて軽くパニック状態やったわ」
『……失踪！？』
横「大学にも顔だしてへん、事務所の人も家族も知らんて言う。」
横「仕舞いには、退所したとか、子ども作って海外逃亡したとか、色んっな噂流れて、」
横「それでもアイツらお前が帰ってくることだけ信じて、」
『…………。』
横「……なぁ、知ってるか？」
『……？』
横「また役員変わってん」
横「ソイツ、Aのことすんごい気に入ってるらしくて、」
横「その役員、
"A連れてこんと、
お前らのデビューもナシや"
って言いよったんやて。」
『……え？』
横「毎日毎日、お前1人だけのために会社の偉いさんに頭下げて、またお前の知り合い、手当り次第にお前の居場所聞き回って。知らんやろ？知るわけないやんな？？」
横「……A、お前、アイツらに見捨てられたとか思ったんちゃうん」
『……っ』
ガタッ
横「……いつ……いつ…誰が…お前を見捨ててん、言うてみろや!!」
横「お前のことどうでもいいなんて思ってたら、俺もここまで言わへん！！Aなんかほっといて、7人でデビューさしたってくださいって、俺からも頭下げて社長に言うつもりやった！！」
横「……でも知ってんねん、みんな。｣
横｢お前がジャニーズWESTに必要な人間ってこと。そんでお前もジャニーズWESTが必要なこと。｣
『…………っ』
横｢やんのか、やらへんのか｣
『………………やります』
『……やらせて、ください。』
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作者名：こぐま | 作成日時：2018年11月1日 22時
