◆外交官の能力 ページ18
osmn side
「で、どうでした？」
そう聞いてきたのはエミさんやった。
「んー、あの言葉に嘘はなかったんよねえ」
何もしてません。何も知りません。
その言葉にノイズがない。嘘はなかった、そう言いきれるのは俺の能力だからなんやけど。
俺の能力は"
話す内容に嘘や隠し事があるかないかを判別できる能力や。
嘘や隠し事がある場合はその部分にだけ
文面では使えないし、有無の判別のみで真実が分かる訳では無いからなんとも言えへんねんけど十分有用やから。
「にしても範囲広くない？」
「そうなんよ」
何もしていない。何も知らない。
この言葉はあまりにも範囲が広すぎる。
なのにノイズはなくクリアに聞こえたということは、つまりそういうことだ。
「兄さんがおったらありがたいんやけどなあ」
「でも言うてあと2、3日でしょう」
「そうだっけ？そんな早いの？」
「帰国が早まったとトントンさんが言ってましたよ」
「なら良かっためぅ」
じゃあ、兄さんが帰ってくる前にやることやらなきゃな。
これからどうするかを話し合っていると、インカムにザザっとノイズが入った。
《一斉連絡。一斉連絡。シャオロンが無事帰国した。医務室にて治療中。》
ロボロのその声に3人で顔を見合わせ、医務室へと駆け出した。
医務室の扉を開けると、ショッピくんと並んで寝ているシャオロンの姿があった。かぶっているニット帽には聞いていた通り豚のピンバッチがない。
「しんぺいさん、彼の様態は？」
「まあ傷だらけだけど治りかけだし、全然酷くないよ。ただ能力使いすぎてダウンってとこかな」
「ショッピくんと同じか」
「そんな感じ。当分は医務室だね、やったね」
「喜ばないで欲しいめぅ」
はあ、とため息をついているとドタバタと廊下を走ってくる音が聞こえる。バァンと扉を開けてクソでかい大声が入ってきた。
「シャオロン！！！無事か！！！」
言わずもがなコネシマである。
「うるさいよ、病人寝てるの。」
「すまんすまん」
「あ、あとちなみに」
さっき睡眠不足で倒れたトントンが運ばれてきて、一番奥にいるからね。
サァーと顔色が悪くなったコネシマの後ろから、またでかい声がした。
「シャオちゃん無事やったん？！」
ゼェハァしながら叫んだ大先生だ。
そして、バリンと割れた窓から飛び込んできたのは
「シャオロン生きてるんか！！！」
ゾムである。
あ、まずい。
「お前らうるさいんじゃボケ！出てけ！」
睡眠不足で頭のネジが外れているトントンが3人を引っ掴んで廊下にぶん投げたところまでは見た。その後は知らないめぅ。
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ーーー - 好きです (3月13日 4時) (
レス) @page35 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - 楽しい作品ありがとうございます！続きも楽しみにしてます。 (2023年3月27日 10時) (レス) id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
なな - お米様抱っこ好きですw (2022年10月15日 21時) (レス) @page28 id: 7cadbb1f0e (このIDを非表示/違反報告)
スンドゥブ左衛門(プロフ) - 無名さんさん» お返事遅くなりました。どちらに掲載したのか等をお教えいただけるのでしたら、是非お願い致します。ﾂｲｯﾀとかでご連絡頂けると助かります。 (2022年8月7日 8時) (レス) id: 2b12ea7bfc (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 失礼します！僕今、おすすめの作品を紹介していて、作者様のお名前と作品を出してもよろしいですか！？こちらの作品僕大好きでして…ぜひ紹介したいんです！ (2022年8月6日 11時) (レス) @page35 id: ea8e66f22c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スンドゥブ左衛門 | 作成日時：2022年6月14日 15時
