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「Aちゃあああああああん」
談話室の扉を開けると腰あたりに抱きついてくるゴキブ……鬱先生。
「やめてくださいセクハラですよ」
グイグイと頭を押して遠ざけようとするも全然離れない。なんだこいつ。
「今日な、僕女の子にふられてん！」
「その女性は賢明な判断をなされたと思います。」
「ああん！ちゅめたい！でも好き！」
癒して〜と更に力強く抱きしめてくる鬱先生。
あ、こいつ今お尻触りやがった。
「何しとんねん大先生！」
スパァンと子気味のいい音と共に叩かれた大先生のお尻。
よっしゃざまぁみろ！
「いったぁ…容赦無さすぎん？軍曹、とんち。」
「お前は朝から何わしの嫁にセクハラしとんねん粛清するぞああん？」
「書記長、もうしてます。あといつから私達結婚したんですか。」
先程大先生をケツしばきしたのは、私の直属の上司である書記長トントンと、ガスマスクが特徴の軍曹。
「いやほら、産まれた時から結婚する運命なんや。」
「書記長貴方疲れてるんですよお休みなさい。」
書記長の目の下には濃い隈が出来ており、徹夜した事が容易に伺える。
この様子だと3徹目か。
そう予測し書記長の腕を引っ張って、書記長の自室へと連行する。
「Aったら大胆やな！」
何をどう勘違いしたのか、どうやら書記長は私も一緒に寝ると思っているらしい。
心無しか頬もほんのり赤くなっている。
これだからDTは！！
「軍曹さん、この人連れて行ってもらえます？」
そう軍曹さんに言い、書記長を押し付ける。
面倒事にはしたくない。
軍曹さんは暫く考える素振りを見せた後、急に私の手を引いた。
「あのー、軍曹さん？」
体格差がすごいので、私は軍曹さんの胸にすっぽりと収まった。
あったけえ…！
本当に意図が分からずにじたばたしていると、頭にほんのりと温かい感触が。
どうやら軍曹さんにキスされたようだ。
「手間賃、な。」
そう私に呟いて何度か頭を撫でた後、ひょいと書記長を抱えて談話室から出ていった。
「軍曹！それはズルいで！！」
大先生が騒ぐのを横目に、熱くなった頬に手を当てて冷ましていた。
あれは反則ですわ…｡
・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ
順位ついてて嬉しみの極みです。
ありがとうございます！
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作者名：十夜 | 作成日時：2017年10月23日 16時
