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#F.Itsuki ページ16

樹side











ちょっとした用があってふらっと立ち寄った事務所にて
たまたま遭遇したA海青昂秀の3人と

俺ら行きつけの居酒屋に入店したのが数時間前







昂秀「だから何度も言うけどバックはノーマルがベストなんすよ」


海青「安直」


海青「正直立ちが一番やから」


昂秀「まぁ確かにそれも許容範囲内っすけど、」


海青「はい認めたな?昂秀の負け」


昂秀「別に勝負してるわけじゃないんで」







お互いに大のビールジョッキを片手に
正直どうでもいい話題で盛り上がっている海青と昂秀


……と、







「いつぅきぃ〜、ちゅーして、?」







俺の隣のこいつも大概なもので







樹「しつこい」


「ねぇお願い、1回だけ」


樹「ここじゃ絶対しない」


「じゃあ帰ってからだったらいいの?」







なんて、あざとく上目遣いで核心を突いてくるA


胸元パッカーン状態の白いシャツから覗く火照った肌

思わず凝視していた視線をふいっと逸らし
グラスに残っていた酒をイッキすると当然むせるわけで







「樹ってほんと隙しかない」







壁に凭れかかるように座る俺の膝の上に跨り
顎に手が添えられると拒否する間もなく唇が重ねられた

その途端、口内に流れ込んでくる酒







樹「…おまっ、」


「ちゃんと全部飲んで?」







唇を離し、鼻が触れるほどの距離でそう呟いたAに
吐き気がするほどに甘ったるい酒を素直に飲み込む


つい数秒前まではシラフ同然で余裕だったはずなのに

……やべぇ一気にきたわこれ







「いつき、…ちょ、んっ、」







完全に雰囲気に流された俺は
Aの頭に手を回し、貪るように何度も唇に噛み付く


僅かに開いた隙間から舌を侵入させれば
珍しく素直に絡めてくる従順ぶりに余計気分が高ぶる

……無意識に腰動いてんのもえろすぎ、







樹「ごめん、俺ら先帰るわ」


昂秀「へ?……ちょ、ガチすか?」


海青「一応言っておくけど明日リハやでな?」


樹「分かってるって」







前科のある俺達に執拗く念を押してくる海青を適当にあしらい
完全に潰れているAを連れて居酒屋を後にした







.

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作者名:u | 作成日時:2021年9月4日 16時

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