海に誓った恋物語赤【青×緑】 (ページ4)

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重岡

「流星。転校生が来るんじゃって。」

「……ふぅん。関係ないじゃろ。」

いっつも冷たいねんな。

『皆に紹介するぞ！』

「神山智洋です。よろしくお願いします。」

紹介した瞬間周りがガヤガヤしはじめた。

「神山智洋君……！」

小瀧が騒ぎ始めた。

「ごめん。誰なん？」

小瀧は目を見開いてファイルを出した。

「この人じゃけぇ。東京や大阪で活躍してるモデルさんやで？スタイルも良くて顔も良くて男の憧れじゃけぇ。顔はカッコかわいくて女子にも人気なんじゃ。子役からやってて演技はうますぎるんじゃ！」

「そうなんじゃ。すごいのぅ。」

そんな神山くんの席は俺の前。

「神山智洋です。あなたの名前は何ですか？」

「重岡大毅じゃ。しげでエエよ。で、これが藤井流星。」

流星を紹介した瞬間、神山くんは驚いた顔をした。

「神山くん！俺、小瀧望！望とかでええよ！神山くんのファンじゃねん。雑誌とかも全部持ってて。友達になってください！」

「おん！神ちゃんでエエよ！」

「流星。モデルさんやて。」

流星に雑誌を渡すと、

「どーせ干されたんじゃろ。芸能界は戦いの世界じゃけぇ。こんな顔そこら辺探したらいっぱい居るじゃろ。」

と、言って雑誌を投げ捨てた。

ほんま昔から感じ悪いわぁ。