１２話 ページ13
*
とある日の朝。
制服ではなく私服を見に纏い、私はくるりと鏡の前で回った。
ワンピースの裾がふわりと舞う。白いワンピースだからか天使にでもなった気分。
「A、どっか行くのか？俺もついていくぞ」
『ううん、大丈夫。いってきます！』
浮つく足で最寄り駅まで歩いて向かう。
ガタンゴトンと揺れる車内でも、私の心は浮ついていた。落ち着かせるために雑音に集中していたらあっという間に目的地についた。
『冷さん、久しぶり！』
「…Aちゃん。久しぶりね」
アイス買ってきたから食べようと言えば、冷さんは優しく微笑みながら頷いた。
「最近どう？体調は大丈夫？」
『平気。皆んなと仲良くしてるし、もうすぐ中学生だけど上手くやっていけてるよ』
そっか、と冷さんが相槌を打ってくれる。
少し前までは相槌も打たず、ただ私が一方的に話しているだけだった。
今こうして話せているのは冷さんの努力のお陰だ。
『ママやパパみたいなヒーローになりたいからさ。私頑張る！』
またね、と言えば冷さんは手を振ってくれた。
季節と共に少しずつ変化していく。私も、冷さんも皆んな変わっていく。
『…けど、これは変わんないな』
真っ赤になった手のひらをみてそう溢した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 705人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷっちょ(プロフ) - 名前変えれないの？ (2022年6月5日 11時) (
レス) id: 88ce73b2aa (このIDを非表示/違反報告)
絵里香 - @ゆきよ すいません！こっちの方がいいと思いまして… (2022年6月4日 18時) (レス) id: 7a132871b8 (このIDを非表示/違反報告)
絵里香 - @れ 色々と有難う御座います！試してみますね！ (2022年6月4日 18時) (レス) @page30 id: 7a132871b8 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - れさん» なにそれそんなんあったんですか？！はぁぁぁ感謝…急にレスしてすみません…もうありがたみがヤバすぎてレスさせていただきました…ありがとうございます！ (2022年6月3日 20時) (レス) id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - いっぱい...かえたね... (2022年6月3日 9時) (レス) id: 0f5c343916 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絵里香 | 作成日時：2022年4月17日 1時
