２３５話 ページ2
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病院の中にある公園のベンチに腰掛けた。
子供はいない。ここにいる人はなんらかの病気を持っているから、遊ぶ事は難しい。
木の葉の揺らめく音だけが聞こえる公園は、荒波の立っている心を落ち着かせてくれた。
「…こんなところにいたのか。風邪引くぞ」
『焦凍…』
自分の着ていた上着を私にかけて、隣に腰掛ける。
何とも言えない空気にお互い黙り込む。いつもなら私から話題を出すけれど、今は何を言っていいのか分からない。
「…お前は辛いときとかに、押さえ込むクセあるよな」
焦凍はそっと私の背中に手を回した。
「辛いのなら泣いて吐き出せ。俺が全部受け止めてやるから、もう抱え込むな」
目頭が熱くなって視界がボヤけた。大粒の涙は焦凍の肩を濡らす。
縋って声を出して泣いた。焦凍は何も言わずに私を抱きしめてくれる。
『諦めたくなんてない、ママとパパの代わりに叶えるって決めたのに…ヒーローになりたいのに、』
「諦めなくていい。好きなように生きればいいんだ」
『…それを、焦凍が言うの？』
そうだな、とふっと笑った。
「俺の呪縛を解いてくれたのはお前だ。だから、今度は俺の番だ。
お前が出来ない分は俺がやる、諦めなくていい。頼ってくれ。…頼むから、抱え込まないでくれ」
私たちは自分の気持ちを素直に言えなかった。
隠して、悟られないように笑った。けど、それももう終わりなのかも。
…焦凍にだけは、私の全部を見てほしい。
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めえ - ずっと待ってます (2月22日 21時) (
レス) @page32 id: f1ba4f8730 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 死んでも待ちます！！ (11月22日 15時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - 何時までも待ってます (8月5日 19時) (レス) @page31 id: 3da31f1962 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン - はい！ずっと待ってます！ (2023年1月29日 18時) (レス) id: 1465516475 (このIDを非表示/違反報告)
物間くん限界オタ - まってます！！！！！ (2023年1月28日 22時) (レス) @page31 id: 112e39e59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵里香 | 作成日時：2022年8月15日 17時
