第一補佐官との日常3【鬼灯の冷徹】

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『視察(・・)です。現世に実際行ってそこの様子をよく見ます』

梓「なるほど視察ですか..........え？それだけ？」

『それだけとは？』

「「「例えば.....」」」



『銃の密輸、及び薬の密売の罪で逮捕する』



「「「ﾊﾟﾜﾜ〜」」」ｷﾗｷﾗ

燈「って何か大きな事件を解決しに行くと思ってました」

『スパイですか私は.....実際に現世の様子をこの目で見る。重要なことですよ。浄玻璃鏡だけでは分からないこともあります.....というか私の服装ヒラヒラしてません？』

「「「*SPY × FAMILYにハマってまして」」」

*作者もハマってます。オススメです。アーニャ可愛い♪

『漫画ですか.....それは置いといて、例えばいくら美味しそうな現世の料理を画像で見ても.....一番肝心の味が分かりません』

華「.....！確かに」

『まして善悪なんてものは環境で大いに変わるからこそ....そこの空気を肌で感じ、何でも食べ・遊び・短期でもバイトしてみたりします。今は月一程度ですが.....本当は週一で行ってもいいくらいだと私は思います。そりゃあ地獄には「倶生神」という優秀な従業員がいますよ』

梓「倶生神？」

燈「人間一人一人につき一生分の善意・悪行を記して閻魔大王へ報告する神です」

梓「記す.....ってことは地獄の記録部署ですね」

『ハイ 彼らの記録は性格ですからそれで裏足りるっちゃ足ります.....しかしだからってろくに現世を見ていない者に亡者も裁かれたくはないはずです。現地訪問もせずアレコレ上から物を言うのは官吏の最も悪い癖ですから』

「「「なるほど。勉強になります」」」

『まぁそれはいいんですが.....シチュエーションに合わせて変装しなければならない時が大変なんです』

華「服装が1番困りますよね」

『今はいい時代ですよ。万一私がこのまま歩いていたとしても「ちょっと変な人」で済みますから』

燈「アキバに行ったら真っ先に「写真撮ってください」って言われそうです」

『まぁありましたよ。ですが、「昔は大変だったんですよ」！』

その声は、

『鬼灯くん』

「「「ﾊﾟｧお父さん」」」

鬼灯「どうも」

華「大変だったって？」

鬼灯「例えば1000年前 私達が普段の姿のまま歩いていたとしたら......」

「「「.......」」」



「おっ.....鬼！？」
「妖怪じゃ巨人じゃーッ」
「矢を放てーッ！！」



鬼灯「発見された途端に矢を放たれるって結構な事件ですよ」

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