第一補佐官との日常3【鬼灯の冷徹】

199. ページ20

紅「燈くんのお父さんとお母さんは仲良いよね」

燈「父さんが他の人に日頃の怒りをぶつけているのでご機嫌なんですよ」

翠「待って。その人大丈夫？」

燈「それは置いといて」

翠「置いといてって.....」

燈「なぜ色彩組の父親達が機嫌が悪かったのかが気になります」

葵「こういう時こそ燈の出番だろ」

燈「勝手なことを言いますね.......」

今日は二月。二月の特別な日は節分、バレンタイン........

ﾁｰﾝ
燈「整いました」

翠「なぞかけか？」

燈「今月は」

色彩組「「「今月は？」」」








地獄

《男性の鬼が最もイライラする月です》

ｲﾗｲﾗｲﾗ
「......二月は嫌いだ.....」

唐瓜「.....バレンタインがあるからですか〜」

「.....そんな浮ついた理由じゃねぇ」

唐瓜「え〜〜先輩ヒガミっぽいっすよ」

「人間が節分なんてムカつく行事するからDEATH！！」

唐瓜「ああああそういうこと！？」

「畜生 鬼をなんだと思ってんだ」
「豆をぶつけるなんて意味わかんねえ！」
「俺ら豆普通に食べるしね！？」
「あとバレンタイン普通にムカつく」

鬼灯「.....現世の行事くらい別にいいでしょう」ｽﾀｽﾀ

唐瓜「あ、鬼灯様！今日はA様と一緒じゃないんですか？」

鬼灯「阿鼻の獄卒が今になって鬼インフルエンザにかかって人手不足になってしまったそうなので手伝いに行ってるそうです」



ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
母「張り切ってるわね〜」

『夕方までに終わらせなければ誰が子供達の迎えに行くんですか！』ﾄﾞﾝ

ﾊﾞｼｬ←何が飛び散っているのかは飲み込んでください
母「(言ってくれれば行くのに.....着物黒でよかった。返り血が目立たないわ)私も行きまーす♡」ﾌﾌﾌ





唐瓜「大変ですね」

鬼灯「専業主婦と仕事を全うしているのでしょう。ただでさえ阿鼻の獄卒が少ないので、私も早めに終わり次第手伝いに行く予定です......行事といえど直接被害被る訳でもないですし」

「だって鬼が病を持ち込むとか思ってんスよ！あいつら.....心外です！」

鬼灯「現世の人は「鬼」を「何やら恐ろしい邪神」という広い意味で使っているんですよ。豆だって単純に「魔滅(まめ)」から来ているそうですし、ただのお祭りですよ」

茄子「俺は節分よりバレンタインに興味あるなあ〜」

鬼灯「ああ.....茄子さんは臆面もなく「頂戴(ちょうだい)」って言えるタイプですね。しかし最近はバレンタインも盛り上がり欠けますね」

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