悪役と夢 ページ11
「何をしているの?」
いつもの猫撫で声じゃなかった。
私は呆然と立ちつくしていた。
彼女の背中が…
.
.
酷く悲しそうだったから
その後は私の代わりにその子が傷を負った。
その子が殴られて我に返ったんだ。
そしてその子に聞いてみた。
『なんで…なんで、助けたりなんかしたの…?』
私が落ちれば、君は殴られることなんか…
そう言いかけた時にその子は言った。
「早死してもいい事なんかないぞ!」
酷く凛とした声だった。
こんなにいい人が悪女なんて…
彼女に理由なんか聞いても答えてはくれなかった。
いつも軽く流すだけ。
そして、彼女は_
私と萌華の代わりにいじめられて、じ.さつをした。
その時に手紙が送られてきた。
優梨愛へ
女の子にしては角張った、荒々しい文字。
ごめんね、優梨愛には心配なんかさせたくなかった。
本当は、君がいじめられていたのは知っていた。
でも、私には助ける勇気なんかなかったんだ。
あ、前に私が悪女になった理由、聞いてくれたよね?
実はね、みんなから嫌われれば、私が居なくなっても誰も悲しんでくれる人はいないんじゃないかなぁって。
…ごめんね、本当は、優梨愛と友達になりたかった。
小さい頃助けてくれた頃から、あなただけを追いかけてきた。
優梨愛は…私の憧れの人でした。
そういう内容だった。
まさか、あの時の女の子だったなんて思わないよ。
こんなに泣き跡なんかつけた手紙を送ってくるんだもん。
声を出さずに泣いたよ。
でもね、この時に思った。
優梨愛に1つお願いがあります。
私の叶えられない、夢…
女優の夢を、叶えてください。
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ごめんなさい、途中だったものがあったので投稿しました。
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作者名:みぅ。さん | 作成日時:2020年3月12日 18時