あの日を ページ6
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「先輩が変わってしまったあの日を
灰原が亡くなってしまったあの日を
先輩があまり笑わなくなったあの日を私は覚えてる。」
”あなたは覚えてる?”
問いかけてもあなたが気が付かないのはきっと
気にせず言葉をつづける私はもうきっとなれたんだと思う。
「五条先輩一人でも最強になっちゃったとき、私はあなたを心配したんだよ。」
「だってきっと優しいから守れなかった天内さんや、この世界に絶望した感情を一人で抱えているんじゃないかと思って。」
私の考えはきっと正しかった。
彼が私たちとは道を別にするかもしれない直前で、私はちょっとした異変に気が付くことができた。やつれているあなた、明らかに笑顔が減ったあなた。
そしてあなたが私にだけこぼした”狂った思考”。
同調はできないけど、そう思ってもいいんじゃないかって思って、非術師を嫌うようになって
「なんか安心したんだよ。」
「だって、呪術師は狂ってないとやっていけないんだから。」
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moo(プロフ) - 何度も声が届けばいいのに、と思いながら読みました。長い長いお別れの話で悲しかったですが、面白かったです! (8月5日 19時) (レス) @page31 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - 泣きました、、、本当に。でもなんだか暖かくて幸せな小説でした!ありがとうございました!!! (2023年5月6日 22時) (レス) @page31 id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kai | 作成日時:2023年1月13日 2時