私って ページ24
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昔から呪霊に好かれる体質だった。
”視える”ことで普通の友達を作ることが難しかった私は、それがよくないことだとしても呪霊を遊び相手にしていたこともあった。
多分殺気が少ないから、呪霊に好かれるのだと思う。
でも祓う対象であることは小さいころから叩き込まれていたため、
人間の”普通”の友達の様にそれらと遊んだ後には、しっかりそれらを祓って後片付けをする。
私はたぶん変わった人だったのだと思う。
虎杖悠二くんの中に存在している宿儺に声をかけられたとき、やっぱり呪霊に好かれやすい体質だったのかと思った。
でもそれは勘違いで、自分の本当の血筋が関係していただけだった。
あの日、呪霊がたくさん高専に押し寄せてきたとき
あの時の宿儺の顔、正直鳥肌が立つくらい怖かったのを覚えている。
五条さんの力で高専に虎杖くんを呼んでぎりぎりまで粘った。
「宿儺に代わっていいよ。」
主の体はボロボロで
ものの数秒で主導権を握った宿儺は、やはりそうかと口角をあげた。
「小娘。お前は俺に従う立場であろう。」
「そうね。さっき裏梅という術師を始末したけど、私の一族はあなたに仕えていたそうね。」
「
「でもさ、このままだと私も虎杖くんも死んじゃうんだけど、それだとあなたの完全復活は難しくなりそうじゃない?」
“裏梅さんは残念ながらもういない。でも宿守の末裔ならここにいるじゃない。”
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moo(プロフ) - 何度も声が届けばいいのに、と思いながら読みました。長い長いお別れの話で悲しかったですが、面白かったです! (8月5日 19時) (レス) @page31 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - 泣きました、、、本当に。でもなんだか暖かくて幸せな小説でした!ありがとうございました!!! (2023年5月6日 22時) (レス) @page31 id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kai | 作成日時:2023年1月13日 2時