特級ってさ ページ15
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「特級を冠する人間は5人います。現在生存している者は4人ですが───」
呪術高専を覗けば、1年生か2年生の生徒が座学を受けていた。
高専での座学はほとんどが呪術師として活動していれば当たり前のものばかりだ。
私も歴史系の話は全然聞いてなかった気がする。
「1人は今居ないんですか？なら4人でいいのでは？」
ある真面目そうな子がもっともらしいことを聞けば、五条さんの代わりに授業をしていた伊地知くんが言葉を詰まらせていた。
5番目に特級術師となったのは紛れもなく私で、そして今は現世には存在しない。
なら4人である、という教養を身につけさせてもいいのではないかと私でも思う。
「夏油A特級術師は、呪力量や術式などを総合的に見て五条特級術師と互角であり、亡くなった今も彼女の功績は称えられています。」
伊地知くんは普段よわよわとしている部分があるのに、こういう時はしっかり軸がある人なのを私は覚えている。
「4人生きていて、1人は今この世にいません。ただ、特級を冠した人間は5人であり彼女はその名を残しています。それは事実なのです。」
伊地知くん、先輩を誇ってくれてありがとう。
だけど五条さんにいいようにされっぱなしなのはいただけないよ。
キーンコーンと古臭いチャイムがなって高専は昼休みに入った。
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moo(プロフ) - 何度も声が届けばいいのに、と思いながら読みました。長い長いお別れの話で悲しかったですが、面白かったです！ (8月5日 19時) (
レス) @page31 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - 泣きました、、、本当に。でもなんだか暖かくて幸せな小説でした！ありがとうございました！！！ (2023年5月6日 22時) (レス) @page31 id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kai | 作成日時：2023年1月13日 2時
