この子たちとも ページ13
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「夏油様〜」
2人の可愛い声が響く。
私にとっても傑さんにとっても家族のように愛している菜々ちゃんと美々ちゃんはもう大人になった。
相変わらず傑さんを夏油様と慕う彼女たちは、高専を出てからも呪術師として多くの人を救っている。
傑さんもそう思ってるだろうけど、年の離れた姉妹みたいだと勝手に姉さんぶっていた自分をよく覚えている。
保護したのはいいものの、私たちだけでは育てられないと傑さんのご実家に預けに行った日、
「この子達は私たちの家族です。どうかよろしくお願いします。」
と頼み込んだ時、きっと責任感が生まれたんだと思う。
この子達は守ってあげなくちゃいけないんだと。
「美々子がね、いい人がいるんだって。」
「もー、それはないしょだって。」
「詳しく聞かせて欲しいな。」
あーほらだめだよ。
この子達はもう立派な大人なんだから。
いつまでもかわいいのはわかるけど過保護すぎるのは、ね。
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moo(プロフ) - 何度も声が届けばいいのに、と思いながら読みました。長い長いお別れの話で悲しかったですが、面白かったです! (8月5日 19時) (レス) @page31 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
せんべえ(プロフ) - 泣きました、、、本当に。でもなんだか暖かくて幸せな小説でした!ありがとうございました!!! (2023年5月6日 22時) (レス) @page31 id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kai | 作成日時:2023年1月13日 2時