人は、嫌いだ…でも貴方は…――【風間蒼也】

Episode 7 ページ9

突然姿を消した近界民に、目の前に広がる土煙…


A『…は…っ……？』


頭が付いていかず、唖然としてしまう


今の一瞬のうちに……何が起こったの……？





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？？『あっけなかったですね。今回の近界民は』


？？『そうだな…あとは基地に戻って報告か。』


A『…ｯｯ！？………』


人の声がした。きっと…さっきの近界民を倒したボーダー隊員……


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A『っ…！』


人間が、すぐ傍にいる


それだけで嫌悪感で吐き気がするほど憎しみにかられる


のに…





どうして…私の体は震えるの……？


人間を、恐れている？この私が…？




そんなはずはない…私は強くなった。強く、……なったんだから…


拘束された状態では震えをとめる術はなく


姿は見えなくても確実にそこにいる人間に


“早くどこかへ行って”と念じることしかできなかった





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―――ｶﾞﾗｯ


その時だった。


脆くなっていた上に近界民の攻撃を受けたこの建物の天井の一部が崩れ


そのまままっすぐ私の足へと落ちてきた

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