Episode 30 ページ32
風間Side
A『信じてたのに…ｯｯ…なんで……
理由も教えてくれないで…どうして…ｯｯ！！？』
やはり、パニックを起こしかけている彼女を宥めるため
驚かさない程度に頭に手を置く。
風間『もういい。それ以上話さなくていい。
それが……お前が人間を嫌う理由か。』
俺の行動に戸惑いながらも、俺を見上げ
問いに対してゆっくりと頷いた
軽い気持ちで訊いたわけでは決してなかった
だが、話させた内容はあまりにも重く
話させてしまったことに多少の罪悪感があった
思い出させるには…この過去は辛すぎた
・
・
風間『そうか……。…話してくれたこと、感謝する。
………辛かったな』
A『……ｯｯ…』
少しでも落ち着けてやることができればと
ゆっくり頭を撫でてやる。
今のこいつは、涙を我慢するべきじゃない
このまま感情を抑えようとすれば…いつかは壊れてしまうだろう
風間『泣きたいときは泣け。
溜め込んでいては、気は重くなる一方だろう』
すると俺の言葉に反応したのか
とめどなく涙を零しはじめた彼女
俺は震える彼女を宥めるように、頭を撫で続けた
風間『今すぐ人間を信用し、好きになれとは言わない。
だが……全ての人間がその町の人間と同じと思うなら…その誤解は俺が解いてやる。
少なくとも俺は…理由もなくお前を傷つけるような人間ではない。
……安心して、今は泣いていろ』
俺に過去を話してくれたことを考えると
多少は俺を信用し、頼ってくれた…ということになるだろう
なら俺は、その信頼に応えてやらなければならない
何より…俺が、そうしてやりたいと思っている
彼女の涙が晴れるまで、俺はずっと傍にいた
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剣城沙良 - レミ＠B級さん» コメントありがとうございます！全部読んでくださるなんて感無量です！ (2016年1月12日 11時) (
レス) id: 1e559920e7 (このIDを非表示/違反報告)
レミ＠B級(プロフ) - 前から気になっていたので読んでみたのですが...もう、なんか色々とすごいですね！泣きそうです！文才を分けて欲しいくらいです！！全部のシリーズ読もうと思います、とても面白かったです！！ (2016年1月9日 13時) (レス) id: bcf4cc8d9e (このIDを非表示/違反報告)
剣城沙良 - ゆっきーさん» コメント返信遅れて申し訳ありません( ；´Д｀)私も迅さん好きですよ！応援ありがとうございました！！ (2015年7月16日 15時) (レス) id: e132153b04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - 風間さんかっこいいですよねー迅さんとかきくっちーとかも大好きですー///がんばってくださいねっ (2015年6月30日 17時) (レス) id: 6ed6d9982a (このIDを非表示/違反報告)
剣城沙良 - ハクさん» お褒めいただけて本当に嬉しいです！誤字、申し訳ありませんでした！訂正させていただきました！！ (2015年5月2日 20時) (レス) id: c6e4da042d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城沙良 | 作成日時：2015年2月22日 16時
