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昨日と同じように朝は有剣が送ってくれて、何事もなく学校に着く。今日も帰りは別だと伝えた時、素直に残念がる有剣に少しだけ罪悪感もあったけど、変に感付かれないよう、なんとかいつも通りを装った。
『凛、おはよう。』
凛｢…おはよ。｣
『あのさ、今日の放課後少し時間作ってくれないかな。』
凛｢なんで？｣
『話したいの、凛とちゃんと。』
凛｢…分かった。でも学校じゃちょっと。場所変えてもいい？｣
『うん、いいよ。ありがとう。』
凛｢じゃあ、どこか考えとくね。｣
場所を変えようと言われるのは想定内。だけど、いつになってもどこにするかを言われず、あっという間に放課後を迎えてしまった。
ホームルームが終わると凛は、行こうか、と私に声を掛けて教室を出ていく。心配そうに私を見るドカに目で返事をして、急いで凛の後を追った。
『ここで、話すの？』
凛｢ここなら学校の人も来ないし、誰にも邪魔されずに話せるかなって思って。｣
『でもここ、勝手に入っちゃ…。』
凛｢ああ、大丈夫。ここ親戚が所有してるところだから。｣
黙ったままの凛の後をついていくと、自動車工場に辿り着いた。とは言っても人気もなく、奥にある修理工場もしばらく使われていない様子だった。
とりあえず入口に貼られていた看板の工場名だけドカに送り、変に察されないよう携帯は鞄にしまった。
凛｢それで、話って？｣
『うん、有剣のことなんだけど。』
凛｢別れてくれる気になった？…そんなわけないか。｣
『ねえ凛、二年前、本当に凛がやらせたの？』
凛｢…だったら？ていうか、そんなことまで調べたんだ。｣
『昨日、有剣のお姉さんから聞いたの。』
凛｢ああ、あの人。本当余計なことしか言わないんだよね、昔から。｣
『お姉さんのこと悪く言わないで。』
凛｢え、なに、もう身内気取り？笑えるんだけど。｣
これが、この子の本性なんだ。
出会った頃のような奥ゆかしさなんて微塵も感じられない。一度でもいい子だと思った自分が馬鹿みたいに思えた。
『どうしてそんな、好きな人を苦しめるようなことしたの？』
凛｢さあ？｣
『…もう二度と、有剣に近付かないで。』
凛｢偉っそうに。てか分かってる？二度と近付けないのあんただから。｣
その言葉と共に辺りで物音がし始め、捨てられた車の脇から柄の悪い男の人達がどんどん出てくる。そして、気付くと私はその人達に囲まれてしまっていた。
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mikitty(プロフ) - おかえりなさい！！ (2020年8月12日 16時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
no name - このお話が大好きです。 作者さんのペースで更新頑張ってください! 私も気長に待っています笑 (2019年12月4日 20時) (レス) id: ca56f914e8 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - お話とても好きで、毎回ドキドキさせられてます。笑 ゆっくり更新頑張ってくださいね。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
山彰大好き - 早く更新(出来れば)してほしいです！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: a817dc2fec (このIDを非表示/違反報告)
aloa(プロフ) - 瑠菜さん» 瑠菜さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて、とても嬉しいです♪これからもお楽しみいただけるよう更新頑張りますので、引き続き宜しくお願い致します！ (2019年11月17日 16時) (レス) id: eb2fd422b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aloa | 作成日時：2019年11月11日 14時
