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『そのこと、有剣は？』
朱｢その噂を聞いたのは、もうあの子がいなくなった後だったし、これ以上あいつを傷付けるのも嫌だったから話さなかったけど、もしかしたら耳に入ってたかもしれない。｣
なんで凛はそんなことを。どうして大好きなはずの人を傷付けるようなことをしたのか、私には理解出来なかった。
そしてその噂をもし有剣が耳にしていたら、どんなに辛かっただろうか。
朱｢あいつああ見えて優しいからさ。あの子が会いたいって言えばいつだってどこにでも飛んで行ってたし、どんなに無理を言われても、絶対にあの子の望みは叶えてた。｣
『もしかしてお姉さんが前に言ってたことって…。』
朱｢ああ、振り回されて傷付くんじゃないか、ってやつ？うん、そう。このこと。｣
私はその頃のことには関係してない。でも、今私が大好きな有剣をそんな風に苦しめていたなんて、どうしても凛のことが許せなかった。例えどんな理由があったとしても、許せるはずがなかった。
朱｢…Aちゃん、あいつのこと、見捨てないでやってくれないかな。｣
『え、？』
朱｢Aちゃんと出会って、やっと前向くことが出来て、なによりあいつは本当にAちゃんのことが大好きなんだ。｣
『私も、彼のことが大好きです。どんなことがあっても、絶対に見捨てたりなんかしません。』
朱｢っ、ありがとう。｣
散々傷付けて、勝手にいなくなって、また勝手に戻ってきて尚も有剣を傷付けようとするなんて、そんなこと、私が絶対にさせない。お姉さんと別れて帰る途中、そう決心した。
『ねえドカ。私明日凛と話してくる。』
マ｢まさかあんた、一人で行く気じゃないでしょうね。｣
『これは、私と凛の問題だから。』
マ｢けど、｣
『お願いドカ。無謀なことだって分かってる。けど、どうしても私の力で解決したい。でもね、一つだけお願いがあるの。』
またあんなに沢山の人数を集められてしまったら、流石に手の打ちようがない。そうなった時の為に、ドカには私が凛と話をしている最中、私に電話を掛けるようお願いをした。
もし私がその電話に応えることが出来なければ、何かあったと判断して、その時は楓士雄に連絡をしてもらう。私の勝手な行動で巻き込みたくないから、間違っても有剣には連絡をしないでほしいと、そう伝えた。
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mikitty(プロフ) - おかえりなさい！！ (2020年8月12日 16時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
no name - このお話が大好きです。 作者さんのペースで更新頑張ってください! 私も気長に待っています笑 (2019年12月4日 20時) (レス) id: ca56f914e8 (このIDを非表示/違反報告)
苺華 - お話とても好きで、毎回ドキドキさせられてます。笑 ゆっくり更新頑張ってくださいね。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
山彰大好き - 早く更新(出来れば)してほしいです！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: a817dc2fec (このIDを非表示/違反報告)
aloa(プロフ) - 瑠菜さん» 瑠菜さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて、とても嬉しいです♪これからもお楽しみいただけるよう更新頑張りますので、引き続き宜しくお願い致します！ (2019年11月17日 16時) (レス) id: eb2fd422b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aloa | 作成日時：2019年11月11日 14時
