Episode.0 #03 ページ13
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ｼﾞｬﾑ男「はぁっ...いた！
司さーーーーーん！！！！！大変です！！」
司「知ってるよ。泰清だろ？」
ｼﾞｬﾑ男「い、いや！ただ、よりによって泰清っすよ！？」
「おめぇさ、.....誰だっけ？」
司「ﾌｯ」
ｼﾞｬﾑ男「...えぇーーー！？今更ですか！？！？悲しい...
一年のジャム男です！」
「ジャム男？」
司「こいつガキの頃からジャムパンが好き過ぎて、ずっとジャム男って呼ばれてんだ。」
ｼﾞｬﾑ男「俺と司さんは隣町の団地で生まれ育ちまして！
そりゃーもぉ〜どでかいマンモス団地で。
あまりにでかいもんだから、区画ごとに中学もバラバラでして。
家族の笑顔と子供たちの明るい未来という願いを込めて建てられた団地なんすけど、そこに住んでるほとんどの家族が貧しくて両親はみんな共働き。」
司「大人が不在の団地にはルールがなく、次第に事件や事故が増えいつの間にか棟ごとに呼び名がついた。
放火棟、殺人棟、幽霊棟、首吊り棟。
団地は自然とワルの溜まり場となり、いつからか通称・絶望団地と呼ばれるようになっていった。」
ｼﾞｬﾑ男「自分たちが物心ついた時から、それぞれの区画ごとに派閥ができてて団地内ではいつも喧嘩ばっかだったんすよ！！
中でも、放火棟の泰清は...ねぇ？司さん」
司「あいつらの喧嘩は歯止めが効かねぇからな。」
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泰志「辻と芝が！？」
清史「あぁ。轟って野郎の下についてるみたいで！」
「なんすか？その殺人棟とか放火棟って。」
清史「俺と泰志が住んでた団地は放火棟。
で、辻と芝は殺人棟にいた。
あいつらとは何度もやりあったが、決して負けを認めねぇしぶてぇ奴らだ！
んで、そっちの司は？」
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ｼﾞｬﾑ男「司さん！もう司一派を作りましょうよ！」
「司さんがその気なら俺たちいつでもやりますよ！」
「やりましょうよ！」
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「なんでそんなに高城にこだわるんすか？」
泰志「出会った頃から気に食わねぇ奴でよ。
ずっと揉めてたんだよ。
俺と清史であと一歩んとこまで追い詰めたんだけどよぉ、司にはあいつがいんだよなぁ？」
清史「首吊り棟の花岡楓士雄って野郎のだよ。
喧嘩になるといっつも組んでやがってよぉ。
奴らの当て勘とスピードは段違いで...
二人が揃うと半端なく強ぇ。」
泰志「俺たちは初めて敗北を知ったわけよぉ？」
「花岡楓士雄っすか...？」
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作者名：あーる | 作成日時：2019年11月8日 7時
