『ワートリ＋カレシ！攻略はまだまだ続くよ〜♪みんなドキドキ恋して､ついて来てぇえ！！』＼シーズン2／

コンテニュー63 見据える未来 ページ29

〔少年少女ノ追憶編〕


【追憶ノ日記】


サイドフェクトは
本当に良いものだろうか

私は自分の
サイドフェクトが好きではない

だが、仲間は私のサイドフェクトを
褒める




持ってる者と持ってない者では
その感じ方が違うのだろう

そんな自己嫌悪気味の私にも
弟子ができた

名前は迅 悠一

悠一は
毎日こりずに
「咲裂姉！勝負しろ！！」と言ってくる


……もちろん、勝負しても
悠一がボコボコになるのだが



いや、弟子…と言っても
本当は師匠の弟子だ

私はオマケみたいなものだろう


それに
"姉"と言ってるが悠一と私は
同じ10歳という年齢だ

ただ…私、霧雨(きりさめ) 咲裂(さくさ)は

この歳で既にボーダーのS級隊員であり
遠征も こなせる
(そのせいで
ついたあだ名が"境界の創帝(クリエイト)")


だから(悠一曰く)"姉"なのだとか





サイドフェクトの方に
話を戻そう




私が毛嫌うサイドフェクト
それは


"未来視のサイドフェクト"
"死期を聴くサイドフェクト"

この二つである



私は異常的体質のようで
(簡潔に言えば"化物"なんだとさ)
サイドフェクトを2つ持ち合わせている


どちらも命に関わる
サイドフェクトであり……


人の"運命(さだめ)"を握るサイドフェクトだ




それゆえ
見たくないものが見えるのだ




そんな見たくない未来で


最も見たくない未来を……

見たくない未来が…





"視えてしまった"




その未来は……

わたし達は近いうちに
海に行く。というものだ


だが、この先が問題だ
この海に行く。という行動が

後に
誰かの死に繋がる……というものだ


家族同然の
悠一、師匠……どちらにも
私は死んで欲しくない

死んで欲しいわけがない






だから…


私はこの未来を
毛嫌う力で"良いもの"に

しなくてはいけない





私がいえば
ただの偽善になるだろうか？



偽善……
それでも、言おうじゃないか






……私は…誰にも
悲しんで欲しくはないのだ



【遠征まで残り3日。

悠一はいつも通り
ちゃんとお留守番出来るだろうか?




……未来を変えることが出来るだろうか…。】

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