5 お風呂 ページ6
「さて」
「にゃ？」
「遅くなっちゃったけどお風呂入らなきゃね」
「にゃっ！？」
猫用のシャンプーとトリートメントをドンッと用意して準備してるモトキくん。
(お風呂は入りたいけど、これってモトキくんに洗われるってこと…！？
てことはまさか…モトキくんも裸に…！？)
(きゃー！そんなのだめぇー！私これでも女なのー！)
と慌てて逃げようとすると、あっさり捕まって
「こーら、逃げないよー。はい連行しまーす」
と風呂場に連れてかれた。
(待って！待って待って！まだ心の準備が……っ！)
「にゃ…」
「ん？」
(なんだ…、Tシャツ短パン…、裸じゃなかった……。
良かったんだか……ちょっと残念なような…？)
「さぁ、洗おうか！」
ーーーー
「にゃぁー…」
「気持ちいい？」
「にゃぁー」
「ん、ふふ。可愛いねーお前」
テクニシャンモトキくんに洗われドライヤーで乾かされ、さっぱり。
「いやー猫って水怖がるって聞いてたけど大人しく洗われてたし、ドライヤーも逃げなかったし。本当いい子だね」
ふわふわになった毛を撫でられるの、凄く気持ちいい。
不意に私の背中に顔を埋めると
「ふふ、いい匂いになったねー」
なんてニコニコしてる。
「にゃー…」
猫で背中とはいえ、こんなスキンシップはドキドキしてしまう…！
「ん、じゃ俺もシャワーしてくるね」
「にゃぁー」
モトキくんがシャワーを浴びる音を聞きながら、ポカポカしてるせいで眠たくなってきた…。
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作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
