30 鈴の音 ページ31
マサイくんのお家に連れてきてもらったある日。
今は好きな事をする時間なのか、それぞれゲームをしたり携帯をイジったりしている。
ン「うわーシルク、モトキこれみて」
シ「ん？どした」
モ「なにー？」
ンダホくんが二人を呼んで携帯を見せる。
モ「やっぱり視聴者さんてすごいよねぇ」
シ「本当だ、まさかそんなとこから…」
マ「なに？なんかあった？」
離れた所に居たマサイくんもやってきた。
私も気になって寄っていく。
ン「いやぁ…動画のコメント見てたんだけどさ、この前上げた動画に、チクワの鈴の音以外にも鈴の音しない？ってコメントめっちゃ来てた」
マ「ふぅん？」
シ「Aのこと公表してなかったじゃん？
鈴の音だけでバレるとか凄くね？」
動画は日常を映しているもので、確かに
チリンチリンチリンチリンチリン…………
と鈴の音が凄くする。
チクワくんのだけとは誤魔化しきれないだろう。
それくらいなっている。
なんなら音も少し違う。
マサイくんのお家に遊びに来て、暇な時はチクワくんとじゃれ合っていた。
犬と猫じゃ仲良くできなさそうかもしれないが、そこはお利口なチクワくんと元人間の猫だ、うまいこといく。
その音が今回、動画にのってしまったようだ。
モ「うわぁ、結構いるねぇ」
ン「まぁ問題になるわけじゃないからいいんだけど…」
マ「憶測で変なコメントとか増えそうだな 」
シ「どうする？
このタイミングで公表しちゃうか？Aのこと」
「！？」
(公表ってなに、まさか私動画にでるの！？)
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作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
