猫とモトキ (ページ4)

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3　　飼い猫ページ4

　
　

(…？)
　
　

ふわりと持ち上げられる気配に目を覚ますと、抱き上げられている様子の私と、よく見るパーカーに帽子を被ってるモトキくん。

　

　

「おはよう、病院行くからね？」

と優しく撫でられ言われる。

　

今病院なんて行ったら多分あり得ない数値の心拍数を叩き出すと思う。

タオルケットに包まれ、モトキくんに抱かれ、病院までの道を進む。

病院で見てもらった結果。

結局、弱ってはいるものの、特に大きな怪我もなく、私は大丈夫らしい。

病院で経緯を話すときに聞いた。

私は雨の日に道路に倒れていたらしい。

(記憶にないんだけれど…)

…次に気になるのは今後の私の行き先。

きっとモトキくんは忙しくて猫なんか飼っていられないと思う。

ということは、私は保健所かな…？

どうなるんだろ…。

病院から帰ってきて家の中で降ろされ、私は不安いっぱいの思いでモトキくんを見上げる。

「ん…？どうしたの？」

ジッと見つめると、私をまた抱きあげて

「大丈夫だよ、拾ったからには責任とるからね」

(え…？て、ことは…？)

「今日から俺達家族だね」

ふふふ、と笑顔を向けられた。

と、言うことでA、モトキくんの飼い猫になりました。

　