猫とモトキ

26　　びしょ濡れ２人 ページ27

モトキくんの家へ帰ってきてからしたことはまず二人共お風呂だった。




モ「随分汚れちゃったね、お風呂いこうね」



「にゃぅ」



有り難い。





身体は長いこと雨に打たれていたせいで冷え切っていたから。



モ「っしょ…」




濡れてまとわりつく服を乱暴に脱ぎ捨てたモトキくん。





………いつもは恥ずかしくて動揺してしまうが、私のせいで濡れてしまったモトキくんをこのままにしておくわけにはいかない…！







(極力見ないようにしよう……)







モ「ふぁぁ…、温かいねぇ…」






「にゃぁー」





寒さで縮こまっていた身体が解れるよう。





極力見ないようにしながら洗われた後、モトキくんに抱っこされながら湯船に浸かる。










モ「………………」





「………？」






終始無言のモトキくん。





どうしたのかと振り返ると、柔らかく笑ってくれた。






モ「……出ようか」

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