今日:17 hit、昨日:25 hit、合計:1,120 hit
小｜中｜大
23 迷子 ページ24
はぁ……はぁ……、はぁ…、ここどこ……
歩き回ってモトキくんの家を探してみるけど、どうしてもたどり着けない。
外を出歩くタイミングといえばモトキくんが一緒なことばかりだったから…。
おまけに雨まで降ってきた。
(休憩したい…。あ…、公園…)
(あの遊具の影のところなら…)
雨宿り出来そうなところを見つけ近づくと
「シャァァァー！」
「っ！」
別の猫が居た。
「ここは俺の場所だ！出てけ！」
と威嚇され、慌てて逃げた。
「どうしよう…、このまま帰れなかったら私…」
ぶぉぉお……！
バシャァァン
「！？にゃっ…！」
車があげた水しぶきが思いっきり私にかかる。
べしゃべしゃだし、泥まみれ。
「これじゃぁモトキくんのお家に帰れても汚くて迷惑だよね…」
だからって野良で生きていける自信は無い。
ということは……
「私…死ぬのかな……」
お腹すいた。喉乾いた。
疲れた。寒い。
「モトキくん…………」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
