2 出会い ページ3
…………………………寒い……。
………………寒いし…、痛い…。
…………、あれ…？でも暖かくなった…。
……いい匂いする…。
…ここは…？
ーーーー
ゆっくり目を開けると、タオルケットに包まってるみたいだった。
なんでだろ。
普通車に轢かれたら病院だし、ベットだよね…。
周りを見渡すと普通の家みたいだった。
なんで…？
「あ、目開けた。良かったぁ」
優しい声。
誰…？
「よいしょっと…」
軽々と抱きあげられ、目の前に現れたのはでっかな人。
というか……
(え！？フィッシャーズのモトキくん…！？)
でっかいんじゃない、私が小さいんだ…！
しかも私…！
「猫拾ったのなんて初めてで…。
とりあえず温めて正解だったかな」
猫に、なりました……。
え、夢？夢だよねぇ？
「明日病院連れて行くね？
とりあえず今日は遅いからもぅ寝よ…」
ふぁぁ、とあくびを噛み殺し、布団の横に作ってくれたらしい寝床に私を下ろすと
「お休み」
とあの素敵な笑顔で微笑まれた。
(あ、ヤバイこれ。初生モトキくんが0距離の笑顔なんて…私………！)
「あら、もう寝ちゃった。
まだ体力もどってないよね…、ゆっくりおやすみ」
気絶した。
耐えられないって。
ドキドキして夢なら醒めないで欲しいと願いながら、
そして混乱したまま。
夜は更けていった…。
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作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
