16 「飼おうかな…」 ページ17
マ「んー…………、」
カタカタ、カチカチ。
良い音を立ててたかと思うと考え込み、また手を動かす。
(あ、モトキくん)
画面には、アスレチックを楽しそうにクリアするモトキくん。
「ゴロゴロゴロ………」
マ「………っはは、そんなにモトキが好き？」
思わず勝手にゴロゴロ言ってしまったのをマサイくんに笑われ、頭を撫でられた。
「ぅにゃー」
返事をするように鳴くと、
マ「はは、可愛い。
こんな賢くて可愛いなら俺も飼いたいな…家の子になるか？」
優しい顔で見つめられ、思わずドキッとしてしまった。
「にゃ……」
マ「なんて。モトキとチクワに怒られちまうよな」
モ「Aー？どこー？」
マ「ほら、モトキが探してるぞ」
床に降ろされ、ほらと促される。
「にゃー」
モ「あ、いたいた。
マサイごめんね？邪魔しなかった？」
マ「Aちゃん賢いからそんな事しねぇよ、な？」
モトキくんに抱きあげられ、マサイくんの近くへ行くと首元をカリカリされた。
気持ちいい。
「にゃー…」
モ「んふふ。マサイ、俺ら帰るね」
マ「ん。お疲れー」
ひらひら手を振りまたパソコンに向かうマサイくん。
マ「……マジで俺も猫飼おうかな…」
なんて。
つぶやいていたのは、誰も知らない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
