1 心残り ページ2
※事故描写あります。
苦手な方は次のお話へ飛んでください。
「っあぁあー、面白かったー…」
私の日課。
一日の終わりに、布団でYouTubeを見ること。
特に好きなのがフィッシャーズ。
本当に好きなんだよね
皆が仲良さそうに楽しそうに笑い合ったりしてる姿を見るのがすごい好き。
その笑顔と、かっこいい所と、楽しそうな所、全部が大好き。
全国的、世界的に人気で、沢山のイベントをしてきた彼らだけど、私は一度も会いに行けていない。
会ってみたい…特に推しのモトキくん。
「はー…、早く休みにならないかなぁ…。
一日中フィッシャーズ見てたい……」
そう思ってたはずなのに。
なんで私今道路に倒れてるの…？
「お姉さん！大丈夫！？」
「救急車！」
あー。そーだ。
小学生に車が突っ込んで来たの庇おうとして……
「………、」
あー……、身体痛い…。
寒い…。
…私、このまま死ぬのかな…？
これからまだいっぱいフィッシャーズの動画もイベントもあるはずなのに…。
あーあ。
死んでからもフィッシャーズ見れたらいいなぁ…。
何より、一度でいいから、会ってみたかったなぁ…。
死に際にそんな事を考えるなんてどれだけ好きなんだと心の中でツッコみながら、意識が飛ぶのを感じた。
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作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
