A級1位の自由型天才攻撃手【出水公平】 (ページ7)

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ぬくもりページ7

in遠征地

新たなトリガーの技術を得るため、という目的で到着した場所でトリオン兵たちを倒していく。

ただし遠征とは何が起きるかわからない。黒トリガー使いや人型ネイバーが現れる可能性だってある。

そのような緊張感を持った中での遠征は、なかなか慣れるようなものではなかった。

貴「、、、、、、、、。」

また(人1)を見つけることができなかった

乾いた風が私の頬を掠る。トリオン兵の死体しかないこの殺風景な光景は、私の心をえぐった

出水「、、大丈夫か？」

貴「、、、出水、、、」

出水「(人1)のことか」

貴「、、いや、、ちょっといろいろと思い出しちゃってね、、」

そうして出水は私の隣に来て腰を下ろした

何分間の沈黙が何時間ものように感じられる

貴「、、お願いだからさ、出水はいなくならないでよ」

気づけば自然とこのようなことを口にしていた。言われた本人も驚いてこっちを見ている

貴「出水がいなくなったらさ、私多分だめになっちゃうかもしれない」

、、何言ってるんだ私、、、そう思った時にはもう遅かった

自分の発言に恥ずかしさがこみあげて必死に誤魔化す

貴「な、、な～んちゃって！は、ははっ」

出水「そういう誤魔化し、いらねーよ」

貴「、、！！」

一瞬の出来事だった。目の前が真っ暗になり私の体は温かいぬくもりに包まれた

出水に抱きしめられている、と理解するのに何秒か時間がかかった

貴「、、なっ、、、ちょっ、、、、！」

出水「いーから、今はおとなしくこうされとけって」

出水の手が私の背中を優しくさすると、不思議と先ほどまでのむなしさは消えていった

出水「無理するなって言ってもきっと無理するし、全て抱え込むなって言っても抱え込むだろ？」

貴「、、、、！！」

出水「分かってんだよ俺だって。何年一緒にいると思ってんだ、、、、、、、だけどな、、俺の前で我慢するのだけはやめてくれ。」

貴「、、、出水、、、」

出水はずるい。私が欲しい言葉を欲しい時に言ってくれるのだから

出水「、、、さーて、あまり遅くなると太刀川さんたちが心配するな、、よし行くか！」

貴「、、、そうだね」

出水「あっ、、そうだ忘れてた、、、」

何かを思い出した出水が急に立ち止まる。不思議に思っていると彼は振り返ってこう言った

出水「俺さ、正直お前なしじゃ生きてけねーわ」

貴「、、ばーか」

顔か赤くなるのが自分でもわかった