ドイツ史(ざ);近世 ページ44
※言い忘れてましたが、ヴェストは最初空気です。ドイツ史は墺の影が強いので近代まではほぼ貴族(+プ)が喋ります。
「領邦が散り散りになった後暫くは、‘ドイツ’は主に私、オーストリアのことになります。
神聖ローマ帝国を纏めきれなかったハプスブルク家は、オーストリアの王家という位置づけになりました。
オーストリア=ハプスブルクは、戦いではなく婚姻によって勢力を広げる道を選んだ珍しい王朝です。15世紀までにオランダとベルギーのブルゴーニュ公国と結び、更にスペイン王家の座も手に入れました」
「吾輩スイスは、ちょうどその頃に神聖ローマから独立したのである。1499年のことだ」
「それから間も無く、私はイタリアをめぐってフランスと戦い、北イタリアを併合します。彼の話でもあった通り、イタリアは統一が始まる19世紀まで、私の家で召使いとして働くことになります」
「お兄さん、この戦いでハプスブルク家のことが大大大嫌いになったんだよ。当時はイギリスより嫌いだった」
「そして16世紀になると、ヨーロッパの数々のトラブルの原因になる出来事が起きましたね。Aさん、覚えていますか?」
『宗教改革、でしたっけ』
「はい、その通りです。ドイツは特にこの宗教改革の影響を受けました。
そもそも宗教改革はドイツで始まったものですからね」
「俺様がドイツ騎士団領から『プロイセン公国』に進化したのも、この宗教改革の頃だ。
宗教も流行りに乗ってプロテスタントに変えてみたんだぜ!」
「詳細は省きますが、この改革の影響で、
1度目はドイツ内で・2度目はヨーロッパ中を巻き込み、17世紀までに合計2回も大きな宗教戦争をしてしまいました。
そして、2度目の戦争の停戦条約で…『神聖ローマ帝国の死亡診断書』が下されました」
『死亡…?』
「いえ、本当に死んではいません。
ただ『もう領邦たちは各自好きに生きろ』という決定がここでされたことで、1648年、事実上世界からは‘神聖ローマ帝国’が消滅したんです」
※イタちゃんは居眠りしてたのでこの辺の話は都合良く聞き逃しました
「神聖ローマの代わりじゃあないが、17世紀の終わりに選帝侯国の1つとプロイセン公国がくっついて、ついに俺様“プロイセン王国”が成立したんだぜ‼ドイツ地域におけるオーストリアとの二大巨頭になっていくぞ」
「それと同時期…1699年には、私ハンガリーがオーストリアさんの家に入ったの。可愛いイタちゃんと居れて楽しかったな」
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世界史選択(プロフ) - モブキャラAさん» ぎゃーありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです!分からない所があったらいくらでも質問してくださいね(*´▽`*) (2022年12月5日 18時) (レス) @page20 id: acebb39c83 (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - すごくわかりやすいです!!!こんな小説探してました……!!素敵な作品をありがとうございます……😇 (2022年12月5日 17時) (レス) @page35 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:世界史選択 | 作成日時:2022年11月20日 0時