イベリア史(ざ);最盛期 ページ34
西「若かりし頃の俺は、落ち込むでもなく『でかい土地見つかってラッキー!』としか思わんかってん。
とりあえずそこにあったアステカ王国やらインカ帝国やらを滅ぼして、先住民を散々こき使ってもうた。
今思えばほんとに悪いことしたわ…」
「スペインのせいでインディアンの人口がかなり減らされたんだぞ」
「…あれは本当に反省してるよ。
そうした後は、他のヨーロッパの奴らもアメリカ大陸に来て、各々好きなように植民地をつくってったんや。
イギリス・フランスは北米中心、俺は中南米中心、ポルトガルはブラジルって具合にな。
さらに、俺んとこの王様がポルトガルのマゼランって奴に命令して、世界一周まで達成!
もうこっからはウハウハや。
俺とポルトガルは世界中からカネを集める役割を担って、
16世紀には1つんなって、ようさん貿易拠点を持っとったちゅうことで『太陽の沈まぬ国』てまで言われるようになってん。
『太陽の沈まぬ国』やで。めっちゃかっこええやろ?」
かっこいい。
西「でもな、こんな絶好調の時に、大したことないと思ってたイギリスの海賊どもに負かされてもうたんや。
あれは1588年のことやったな。
最強の無敵艦隊だったアルマダをけちょんけちょんにされて、親分ちょっとショック受けてな…。
それで参ってた隙に子分のオランダにも独立されて、
俺は最盛期から何年もしないうちに一気に弱くなってもうた」
英「もう話した通り、このスペインの弱体化に代わって17世紀からは俺が存在感を強めていくんだぜ」
仏「オランダは昔っから商売上手だからなぁ、計算の巧みさがよくわかる独立の仕方だったよな」
蘭「まぁ、正式な独立はもうちょっこし後のことなんやけどな。
俺は俺でアジアでの商業活動に力を入れて、17世紀の初めころにはアムステルダムにもようけ銀が集まるようになったんやざ」
白「A、うちベルギーとお兄ちゃんはもともと同じ国やってんけどな。
独立した方がお兄ちゃん、スペインさん家に留まった方がうちっていう風に分かれたんやで。
うちらについてはまた後で話してあげるさかい、待っとってな♪」
『わかりました』
大航海で飛躍的に栄え、イギリスさんに負けて失速したというスペインさん。
成功してそのまま世界一を突っ走ったアメリカさんがむしろイレギュラーなんだろうな。
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世界史選択(プロフ) - モブキャラAさん» ぎゃーありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです!分からない所があったらいくらでも質問してくださいね(*´▽`*) (2022年12月5日 18時) (レス) @page20 id: acebb39c83 (このIDを非表示/違反報告)
モブキャラA - すごくわかりやすいです!!!こんな小説探してました……!!素敵な作品をありがとうございます……😇 (2022年12月5日 17時) (レス) @page35 id: cebb1c38ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:世界史選択 | 作成日時:2022年11月20日 0時