【ヘタリア】道標【簡単世界史】

アメリカ史(ざ)：独立前 ページ27

「さぁA、

おっさんの黒歴史の次は、本物の”栄光の歴史”を教えてやるんだぞ！

世界のヒーロー、アメリカ合衆国の歴史をね！！」



「わ〜、アメリカだ！
A、アメリカはすごいんだよ〜。

つい最近独立したと思ったら、あっという間に世界一の国になっちゃったもんね」


そんなにすごい人だったのか。
アメリカさんと出会ってからは忙しくて、彼については何も聞いていなかった。

今までの話から「イギリスさんの植民地から超大国になった」ということは掬い上げられたが、
その生い立ちはとても気になる。






イギリスさんが腹痛を訴え、席を外した。






ーーーーアメリカ史ーーーー※かなりまじめりかです


「俺のところでは、イギリスやフランスが国を作るずっとずっと前、さらにはイタリアが共和政を始めるもっと前から、

インディアン(ネイティブアメリカン)の古代文明が発展したんだ。


メキシコでは、古い順にオルメカ→テオティワカン→アステカ文明。

ユカタン半島では、すごく賢かったマヤ文明。

アンデス地方では、チャビン文化やインカ文明。


ヨーロッパの文明と違って馬や鉄器は使わず、ユニークな生活様式だったんだぞ」


『いつ頃からいつ頃まで続いたんですか？』


「一番初めのオルメカ文明は、紀元前1200年くらいのスタートだったかなぁ。

文明の終わりについては今から順序立てて話すからね」


『わかりました』
みだりに口を挟むものではないな。


「約2300年にわたって栄えたアメリカ文明だったけど、

15世紀に全てが変わった。


この時期のヨーロッパはルネサンスや宗教改革だけじゃなく、発達した技術を使って世界中に航海が可能になった‘‘大航海時代’’でもあったんだ。


その一環でスペインがアメリカ大陸にやって来て、小さかった俺を見つけた。


スペインが既にあった文明たちをあっという間に滅ぼすと、ヨーロッパのおっさんたちは、誰が俺を弟にするかで争った。


その争いに勝ったのがイギリスさ」


先ほどイギリスさんが出て行ったドアを見ながらアメリカさんは言った。


「イギリスは17世紀までにフランスやオランダを北米から撃退して、俺とカナダの兄になった。


17世紀のイギリスといえば、絶対王政に対する市民革命が起きていた頃だね。

たくさんの移民がイギリスから俺んちにやってきて、
プロテスタントの建てた十三植民地で‘アメリカ人’として団結していったんだ」

アメリカ史(ざ)；大国化→←休憩

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