wonder.12 ページ15
その言葉にレオナルドは頭上に疑問符が付きそうな感じで首を傾げる。だがそんなのもお構い無しに続けるシルビア。
「今...シヴァがやらかしている"遊戯"の本当の意味を...」
「あぁ、目的ってことかな…それは素晴らしい目的だ!」
「…っ!?」
急に輝くように語りだした彼をシルビアは呆然とみていた。
一方シヴァは笑いながら見ているが。
「それはそれは...世界も素晴らしい考えを持っていたよ。何せ"反逆者"と見なされる俺たちにも絶交のチャンスだ!」
(チャンス…?)
揺れるセミロングの黒髪も、白衣から落ちる謎の実験器具にも気付かないまま彼は言う。
…まぁシルビアは引き気味に見ているのだが。
「そんなの決まっているだろう?シルビア…
.
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自分と対になるアルカナを消滅させれば...
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世界を消す権利が与えられる...それ同様の力も与えられる...
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つまりは全て...シルビアもこの世界も自分のものと出来る力がてにはいる…!」
.
.
その言葉には狂気しか宿っていなかった。
目を見開きシヴァを振り返るも彼は妖艶な笑みを保ち続けたまま...いつの間にか階段の一番したの手すりに寄り掛かっていた。
「汝...それでは自殺行為だぞ、分かっているのか」
「あぁ、だって僕...興味があったんだよ」
そしてシヴァは空中を手ど掴んでは開きを繰り返し...口を開く。
「"消える"とは...どんな感覚なんだろう、って」
そして二人を振り返る。レオナルドは狂喜に満ちた表情を、シルビアは得体の知れない者を見るような表情でいた。
"彼等ならやってくれる"
"僕に"死"を分からせてくれる"
「ね、そうだよね...僕はその為に能力をあげたんだよ...」
そう言う彼の瞳には感情が入り交じった"何か"が宿っていた。
「…ッ、我は行くぞ」
「…ふふっ、楽しみにしてるよ。…君もね」
「力と所有権を手に入れるためなら、ねぇ」
そうして彼等が扉から外へ出た瞬間...
彼の姿は既に消え去っていた....
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干しブドウ(プロフ) - *Noah*さん» ありがとうございます。本当にすみません。 遅くなりましたが、続編おめでとうございます! (2013年9月5日 6時) (レス) id: f90a39998a (このIDを非表示/違反報告)
新月 - レオナルドwwwwどう見ても変態ですどうもありがとうございましたwwww (2013年9月1日 20時) (レス) id: f28c9b2fce (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - 干しブドウさん» こちらこそキャラをありがとうございます! いえいえ、その方が個性などもあって良い思いますよ!頑張りますねo(`^´*) (2013年8月31日 19時) (携帯から) (レス) id: d37f8ae8d8 (このIDを非表示/違反報告)
干しブドウ(プロフ) - ヴァイオレットを出していただき、ありがとうございます。 よく考えると、黒アルカナのくせに、アルカナのエースにまったく似てなくて、ごめんなさいm(_ _)m もっとよく考えるべきでした…。 更新頑張ってください! (2013年8月31日 16時) (レス) id: f90a39998a (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - 大殿さん» あげてみたくなりました(笑) 泣いちゃいましたか!?(゚Д゚) ありがとうございます、頑張りますね! (2013年8月27日 17時) (携帯から) (レス) id: d37f8ae8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*Noah* | 作成日時:2013年7月28日 23時