ＳＥ持ちＡ級隊員!!２【ワールドトリガー】

５８話 ページ10

「「？！」」





太「よし､大人しくついてきてもらうぞ」


その正体は出水が所属する太刀川隊の隊長､太刀川慶だった





出「たっ...太刀川さん？！」





迅「ごめんなA〜



悪いけど忍田さんから頼まれたもんで」





太「そういうことだ



楽しんでるとこ悪いな出水」





襟を掴んだままAをどこかへ連れていこうとする太刀川と迅を出水は呆然と見ていた





「ちょっ...！待ってください！



何処へ行って何するつもりなんですか！」





このままじゃ何をされるかわからない。ましてやこの太刀川相手に信用する方がおかしい...
そう思ったAは咄嗟に疑問を投げかけた





太「な〜にちょっとそこで実況してもらうだけさ。三上が急な任務でドタキャンになってな



お前にとっては簡単だろ？」





迅「んで､忍田さんに実況が上手いやつを連れていけって言われたもんで...いや〜まいったまいった」





ーー この人達は何を考えているのかホントにわからない...！！っていうか...





「そもそもなんで私なんですか...！オペレーターくらい探せば...！」





太「いや〜...オレが声かけるとすぐに逃げられるか断るんだよな〜」





出水とAは

(( でしょうね...！ ))

と心の内で叫びをあげていた





なにせ､Ａ級１位であり､ソロランキング､攻撃手ランキング共に１位である太刀川と
元Ｓ級で未来予知のサイドエフェクトを持つ実力派エリート､迅である





ーー 迅さんはともかく､太刀川さんなんて...まともに実況できるの...？！





出「っていうか柚宇さんは...？連絡してみたんですか？」





太「あいつはゲームの経験値が２倍になるとかで断られた」





その後も何度か抵抗するものの､
問答無用。
と言った２人に､ズルズルと引きずられていってしまった





１人取り残された出水は我に返ると､ため息をつきガシガシと頭をかいた



















出「...今日こそはいける...って思ったんだけどな...」

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