５４話 ページ6
そして中学校に入学。入学式のあと､Aは１人自室であの日の感覚を思い出そうとしていた
「あの日...神経から"何か"が伝わって､体が軽かったっていうか...
自分でも信じられない力がでたんだよなぁ」
Aは早速､集中力を高めて自分の筋肉に何かを伝える感覚を思い出す
すると､徐々に全身が痺れ始め集中力が切れた途端に痺れが引き始めた
ーー これ...！この感じがあの日の...
次は自分が耐えられなくなるまで続けてみる
今度は全身ではなく､右手の一点だけに集中した
「！！これが...あの日の原因...！」
Aの目には自分の右手から電気が漏れ出している光景が映っていた
「でも...こんなことって...」
最初は信じられないといった様子だったが､自分のもつ驚異的な力に魅せられて､次第に高揚に変わっていった
「でも...こんなあっさり姿を現したのに､なんでいままで気付かなかったんだろ
やっぱり､あの土壇場で本能的に引き出したのかな」
と､そのときはまだあまり気にもとめなかったが､この能力の難しいところはここからだった
自分の才能を知ったAはまず､電気分野についてありとあらゆる情報を叩き込み始めた
勿論､人に向けて放電でもしたら大変なことになるのは重々承知していたので､このことは誰にも口外しなかった
そして一通り調べあげたあと､この能力の細かいコントロールをしようとしていたのだが...
「うっ...うまく...いかない...！」
まずは自分の電流でＬＥＤランプを発光させようとしたのだが､強過ぎたり弱すぎたりして中々正常に発光しないのである
ーー こんなにコントロールが上手くいかないなんて...！
コツを聞こうにも､聞ける相手どころか自分の体から電気がでる人なんて聞いたことないよっ...！
毎日この練習を繰り返し､ＬＥＤランプが持続して５分間発光するようになった頃には､夏休みへ突入しようとしていた
その後もＴＶに電子レンジ等の自身から発する特訓に､自分からでた微弱な電流...つまり電波の受信範囲を広げたり､トランシーバー程度の電波は受信出来るようになっていた
勿論､電波の受信なだけでなにを言っているのかはわからなかったのだが...
その特訓は､学校から帰ってからずっと行っていて､気付けば中２の夏休みまで続いた
その頃になると自分の睡魔の原因が"これ"のせいだと気付きはじめていた
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あすか(プロフ) - この小説大好きです！ 更新楽しみにして待ってます！ (2016年7月5日 1時) (
レス) id: 442dd19c2d (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - セリさん» ありがとうございます...！当初は決まっていなかったのですが､最終的には出水先輩になるかと...勿論､今後も色々なキャラクターと絡ませていきたいとは思っていますよ (2015年8月28日 12時) (レス) id: b569b059af (このIDを非表示/違反報告)
セリ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ ちなみに、オチとかは決まっているんですか？ (2015年8月7日 18時) (レス) id: 233ec6321a (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - カチスさん» コメントありがとうございます...！これからもどうか宜しくお願い致します！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: b1892888c3 (このIDを非表示/違反報告)
カチス - 面白いです！続きが楽しみです (2015年7月14日 18時) (レス) id: 834c2fde26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美琴 | 作成日時：2015年6月8日 22時
