５３話 ページ5
「う...ん...」
どの位経ったのかわからないほど寝ていたAは､まず周囲に敵がいないことを
塀のうえから確認した
ーー 今はまだ日が昇ってる...？けど
１日経ったのか...まだほんの数分なのか...感覚が麻痺しててわかんないや
しかし､眠る前の爆音や激光は感じられなかったため､Aは１度表にでることにした
「なに...これ...」
Aは所々が更地になっている､未だかつて見たことのない三門市の様子だった
そしてゆっくりと見回すと､自分を追いかけてきたものの姿はなかった
ーー 今のうちに家の様子を見にいかないと...！
ここがどこかもわからないまま飛び込んだAだったが､目印になる建物や通りを参考に家へなんとか着くことができた
しかし､そこはまるで"その場所だけ過去にタイムスリップ"したかのような雰囲気で､瓦礫だけがそこに存在していた
そしてその瓦礫の下には２つの影があり...その正体はーー…
･
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その後学校に戻ったが､元々授業中だったので崩れたコンクリートは所々紅いペンキで染まっていた
「な...んで...
私これからどうすればっ...！」
膝の力が一瞬でなくなり､目の前の光景にただただ絶望するだけだった
頼れるアテもない。帰る場所もない。絶賛路頭に迷い中。ただ一つあるとすれば...
「孤児院...って言ったっけ...」
ーー 昔､お母さんとお父さんと一緒に見てた夕方のニュースで同い年の子がそういう所に行ってる...っていってた気がする
なんでも家庭に事情があるとか...
しかし､もしかしたらそこも潰れているかもしれない。そう思ったAだったが､少々端のほうにあったため施設は無事だった
中に入ると自分と同じ境遇だと思われる様々な年齢の人でいっぱいだった
そこは一時的に避難所になっていたらしく､中には成人を超えた大人も多くいた
そして何日かした頃､施設のＴＶからは"ボーダー"という組織ができたとのニュースが流れていた
数週間も経つと施設暮らしと被害を受けていない近くの小学校へ転校という形で､ギリギリの生活を余儀なくされたものの
無事山場は乗り切っていた
一時期は､ショックで何も手がつけられない状態であったが､何ヶ月か経つと心の余裕ができ始め､そして...
あの日の体の異常を考えるようになっていった
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あすか(プロフ) - この小説大好きです！ 更新楽しみにして待ってます！ (2016年7月5日 1時) (
レス) id: 442dd19c2d (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - セリさん» ありがとうございます...！当初は決まっていなかったのですが､最終的には出水先輩になるかと...勿論､今後も色々なキャラクターと絡ませていきたいとは思っていますよ (2015年8月28日 12時) (レス) id: b569b059af (このIDを非表示/違反報告)
セリ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ ちなみに、オチとかは決まっているんですか？ (2015年8月7日 18時) (レス) id: 233ec6321a (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - カチスさん» コメントありがとうございます...！これからもどうか宜しくお願い致します！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: b1892888c3 (このIDを非表示/違反報告)
カチス - 面白いです！続きが楽しみです (2015年7月14日 18時) (レス) id: 834c2fde26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美琴 | 作成日時：2015年6月8日 22時
