◆証明《期望る》 ページ36
そして______
『ブライダルリングショップ……』
一人店の出入り口の前で棒立ちになっていたが湯川先生はあっさりと店の中に入って行ってしまう
『あ、ちょ…』
湯川です、と店員に声をかける
ガラスケースの中に入っていたのは指輪やネックレスばかりだ
「A」
キラキラとしたものに目移りが激しい。名前を呼ばれ、そこに向かうと
『先生？』
「君のだ。言っただろう、婚約指輪だと」
『…貰って、いいんですか』
二つの指輪が左右に揃って並んでいた
「その為に君に買った」
『ありがとう、ございます』
震えながらも自分の薬指に指輪を嵌める。真ん中には溝があり、その中にダイヤモンドが輝いている。その周りを囲う様に星座の形があったのだ
「違和感に気づかないか」
『違和感？何の？』
「Aは射手座だ」
『そう、ですね…』
「僕のは水瓶座だ」
二人分の婚約指輪を合わさると____
『すご……何この仕掛け』
「仕掛け…」
______自分の星座と湯川先生の星座がつながると新たな星座が現れたのだ
『…っていうか幾らしたんですかコレ』
「君は感動というものをしないのか？」
『いや充分驚いてますけど、用意周到すぎて頭が追いつかないと言うか…』
今だ頭が受け付けていないのである。湯川先生と婚姻の約束をさせるなんて______
「全く…君らしいよ」
Aは薬指にはめている指輪を表裏と何度も掌をひっくり返していた
それを優しい目つきで見ながら、キャッシュレスで支払う様店員に告げた
「とても、お似合いだと思います」
「……ありがとうございます」
その視線にAが気付き、小走りで近づいている
『は…！？さ、さん…』
340,000とディスプレイは表示している
『折半、折半しますよ！ね！？』
「僕が君に贈りたい。それじゃダメか」
『いや、ダメってわけじゃ無いんですけど、こんな高価なもの…』
「Aが気に入って貰ったなら、それでいい」
『ありがとう、ございます…』
「こちらこそ僕を選んでくれてありがとう」
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霰(プロフ) - ストーリーに主人公の台詞や行動を上手く溶け込ませていて感動しました！とても見応えがあって面白かったです！続編のパスワードを教えて下さると嬉しいです…。 (9月18日 22時) (
レス) @page38 id: d0de0fcaaa (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ものすごくよかったです とてもストーリーが面白くハマって何度も読みました。パスワードを教えて欲しいです。これからも応援します (7月30日 20時) (レス) @page38 id: 52d5f2e226 (このIDを非表示/違反報告)
FUKI - 湯川先生との関係性や、ストーリーが私好みで、本当に楽しくニマニマしながら読ませていただきました。ただでさえ湯川先生の夢小説は数がないというのに、こんな良作に出会えてよかったです。作者様の帰りを心待ちにしております。 (2023年4月28日 1時) (レス) @page38 id: 4e76e83fbd (このIDを非表示/違反報告)
ater(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました。是非続きを見たいのでパスワードを教えていただけないでしょうか…… (2023年3月10日 17時) (レス) id: 41a5a27abb (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白かったです！続きが見たいので、パスワード教えて欲しいです！ (2022年12月17日 8時) (レス) id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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