◆親友《再戻る》 ページ32
「他の生徒や教授達が鏑木君の隣にいるだけで実験や論文の採点が手に着けなくなる」
「…なるほどなぁ。人の心に興味が無いって言っときながら」
「このザマだ」
「ま、お前がそれを自覚したんなら攻めあるのみじゃねぇか」
「_____そう言う、事か」
カラン、と溶けた氷がグラスの中で回転した
「(もう迷いは無いみたいだな。ま、俺から言わせれば両思いって所だろ。他に取られないよう目を光らせる必要はあるが、な)お前らみたいな出会いがしてみたいもんだ」
『完全に酔いが醒めましたよ〜って、お二人の話は終わりました？』
「Aちゃん」
『…はい？』
「アイツの事任せた」
『は？？？』
すると、草薙さんが顔を近づけ______
「お前ら、お似合いだと俺は思うよ」((コソッ
『………(一時停止)』
「じゃあな湯川」
「待て草薙…」
湯川先生の静止を止めず店を出ていく。振り向きざまに
「会計は済ましといたから、あとはごゆっくり〜」
『え、えぇ……』
「草薙は最初からコレが狙いだった訳か」
『え…』
「やられたよ草薙に」
『羨ましい…些細な事でも打ち明けられる"親友"っていいですよね」
「鏑木君…」
『大学院進んでから、周りの目を気にするようになって…終いには教授達に媚び売ってんじゃないかって話にまでもなりましたけど』
「なっ…」
『周りがなんと言おうと自分は自分です。贔屓だの媚び売ってるのだのそんな事はどうでもいい。そんな事に一々恨まれてたらキリが無い』
「馬耳東風だな」
『ば、ば…？』
「馬耳東風。他人の意見や批評に注意を払わず受け流す事…まさしく君じゃないか、A君」
『か、揶揄わないでください』
「揶揄ってなどいない。僕は事実を述べたまでだ」
『______友人っていいですね』
「あぁ…」
『______湯川先生』
「ん？」
こうして、夜は更けて行ったのだ______
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霰(プロフ) - ストーリーに主人公の台詞や行動を上手く溶け込ませていて感動しました！とても見応えがあって面白かったです！続編のパスワードを教えて下さると嬉しいです…。 (9月18日 22時) (
レス) @page38 id: d0de0fcaaa (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ものすごくよかったです とてもストーリーが面白くハマって何度も読みました。パスワードを教えて欲しいです。これからも応援します (7月30日 20時) (レス) @page38 id: 52d5f2e226 (このIDを非表示/違反報告)
FUKI - 湯川先生との関係性や、ストーリーが私好みで、本当に楽しくニマニマしながら読ませていただきました。ただでさえ湯川先生の夢小説は数がないというのに、こんな良作に出会えてよかったです。作者様の帰りを心待ちにしております。 (2023年4月28日 1時) (レス) @page38 id: 4e76e83fbd (このIDを非表示/違反報告)
ater(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました。是非続きを見たいのでパスワードを教えていただけないでしょうか…… (2023年3月10日 17時) (レス) id: 41a5a27abb (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白かったです！続きが見たいので、パスワード教えて欲しいです！ (2022年12月17日 8時) (レス) id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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