大丈夫 ページ9
ゆっくりとだが、天井板が上がっていく
「大丈夫ですよ、動かなくて!」
『(…小山さん、頑張って…)』
「早く、心臓を……」
「貴方の命が先です!」
「これも、命です…!私が預かった……大切な命です…」
待っている患者さんがいる。その患者さんの為にも私も頑張らなければ行けない
「一旦作業やめ!」
「小山先生。喜多見です、伸ばしますよ、手」
「ッ………」
「もうちょっと」
「……貰いました!小山先生、心臓出ましたよ」
目を閉じる小山さんに、サーと背中に冷汗が流れる
「小山さん、小山さんしっかりして!」
「千住さん」
『((コク』
「行け、小山さん俺達が必ず助ける!」
「通ります!」
喜多見チーフはERカーで心臓の状態を確認しに
「活動再開!」
そして、私達は小山さんの救出活動を再開する
「「『了解!!』」」
「小山さん、心臓渡して終わりじゃないでしょ?あなたが生きなきゃ意味ないですよね!小山さん!助けますからね、必ず」
『(信頼関係生まれてきたのかな…いやいや。そんなこと考えてる場合じゃない!!)車内の状況見えてきました!』
「良し!このまま天井板ゆっくりと上げろ!」
・
・
『足挟まってます!!少し隙間を…』
「待ってください!隙間を作ると危険です!ちょっと見せてください!」
「小山先生、夏梅さん中に入ってエコーお願い出来ますか」
『(…喜多見チーフ…)』
「はい」
私達にとっては何の会話をしているのか全く分からないが、こんなにも必死になって命を救う医者がいたのなら
「大腿動の遠位側見てください」
喜多見チーフのような医者があの時いたら_____
「当てました!」
両親と妹を、失わずに済んだのかもしれないと
「やはりバルーンを使いましょう。夏梅さん手袋ください」
「中に入ります、照らしてください」
「了解」
『2本目設定完了』
「よしサイドアタックに加われ」
「了解」
その時、私は気づいていなかった
「辰巳、及川、状況どうだ?」
千住隊長に約1トンのコンクリート制天井板が
「電動カッター準備良し!」
直撃する事を
『切断!設置面よし!』
「切断間も無く!」
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りんご - ありがとうございます! (2021年9月20日 0時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
青髪(プロフ) - りんごさん» 長らくお待たせいたしました、公開いたしましたので!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: d47be869be (このIDを非表示/違反報告)
りんご - パスワードを教えていただきたいです。 (2021年9月19日 18時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
青髪(プロフ) - 真島氏。さん» コメントありがとうございます!更新量は疎らですが、最終話まで読んでいただけると大変助かります!これからの展開にご期待ください! (2021年9月16日 19時) (レス) id: d47be869be (このIDを非表示/違反報告)
真島氏。(プロフ) - ドラマで千住体調と喜多見チーフにはまったので、こんな素敵な作品があるなんて嬉しすぎます!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2021年9月16日 19時) (レス) id: c703033ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青髪 | 作成日時:2021年9月13日 10時