TOKYO MER【彼らの恋愛模様】

信念 ページ7

電話越しに崩落が起きた音が聞こえる
　




『千住隊長…！』




「分かってる…！」





「小山さん？大丈夫ですか？」




「小山先生！？」




「救出！」




「待て！危険すぎる！」




駒場さんの静止の声に思わず足が止まる




「駒場さんでも行きますよね！？」





「千住。俺がそれでどうなったか分かるだろ……ッ、俺と同じ過ちを繰り返す訳にはいかない」





『駒場さん、私は、この仕事に誇りを持ってるんです。たとえ、救出活動で五体満足返って来なくなっていいんです』





「！！！」

　


『助けを待ってる人がいるのなら、私は行きます』





「ギャンブルで二次被害のリスクが高過ぎる。後方支援部隊が到着するまで待て！」






『到着なんて待ってられません。もう一つの命が失われてしまう』





「もう一つの命…？」





『海浜病院で移植手術があるんです』





「だが、見つかったとしても崩落で移植できるかどうか分からない」





『見つけてみなければ分かりませんよ』






「駒場さん、今行かなかったら…俺は一生後悔します！」






「_______行け。命を救って来い」






「はい！」






「崩落は続いている。メンバー絞るぞ」





必ずしも現場に入れるわけでは無い。自分が救いたいと思ってても______





『…！！』





「辰巳、湊、及川、一緒に来てくれ」





『…！よし！！』





「破壊装置、人命探索装置、バックボード準備」





「「『了解！！』」」





「10分に一度連絡する。何かあったら本部に連絡してくれ」





千住隊長の隣に再び現場に入ろうとしている喜多見チーフが並ぶ





「足引っ張ったらぶっ飛ばす」





「了解」





『(足引っ張ったらぶっ飛ばすの声が満更でもない声)無茶はしないでください、喜多見チーフ』






「それ、Aが言うんですか？」






『…ですね』






「A、行くぞ！」






『はい！！もー、怒られちゃったじゃないですか…』





「すみません」

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