TOKYO MER【彼らの恋愛模様】

謹慎処分という名の ページ22

「じゃあ、MERの方に戻りますね」





『あ…すみません。態々引き止める様な事をしてしまって…』






「いえいえ…Aさんから指名された"喜多見"ですから」






『……ですね』





「ではまた」





『えぇ』




ガラガラと病室の扉が閉まり、茶封筒の中身を見て一瞬時が止まりそうになった





『謹慎処分…』





書類の文字には謹慎処分の文字が並んでいた。自宅での生活がどうのって書かれている






出過ぎた真似をした結果がコレだ。まぁ散々無茶してきた波が押し寄せてきたって感じだろう






『ざまぁねぇな…』





本当、自分もそう思うよ





書類に記入をして行く





コンコン






『はいー』






「よぉ」





『瀬木？？何でまた』





同期の瀬木が病室に入ってきた





「さっさと行ってこいって隊長が」






『そっか…』






「にしてもでっけぇ病室だな…お前に似合わないな」




『うっせぇ』





「体の方は大丈夫なのか？」





『あぁ…今の所は』




『謹慎処分の書類見た時さ、今まで散々無茶してきた結果が全部皺寄せで来てる。自業自得だよ』





「お前本当に書類見たか？」




ほら、ここと指を差す




『…え』





尚、当該当者は治療が完治するまで自宅で自身の体調管理等に注意する事_____






『…』





「お前の食生活、ほとんど肉と米しか食ってないだろ」





図星なのでなんとも言えない





『…まぁ…』






「分かりやすく言えば、治療も兼ねて食生活見直せって事だな」






『…おう』







その日の夜、隊長にメッセージを送った



A千住隊長ありがとうございます
千住隊長おう。ちゃんと休めよ
Aはい。了解です。





ぶっきらぼうだったが、隊長らしいメッセージが返って来た





『(やっぱり敵わないよ、千住隊長には)』

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