29μm.° ページ32
な に こ れ は ず か し い 。でもみんな怯えて隠れていく。意外と隠れるのが上手いため、探すのに苦労しそうである。
『見つけた…、』
やっと1人を見つければその子は涙目。結構怖がらせてしまっていたようで頭を撫でてやれば、どうやら私だと気づいたようで少し笑顔になった。
…にしても、見つからない。こんなにも小さい子って隠れるのが上手いものなのか。仕方がない、なんて奥の手を使う。
『…そこにいるのは分かってるのよ？』
そう、はったり。暫くの間、沈黙となる。これは失敗してしまったか、なんて後悔して1人恥ずかしい思いをしていると、
「…ッ、嫌だ…ぁ、」
なんてぞろぞろと泣きながら出てくる子供たち。バレていたということに驚いているというのもあるのだろうが、それより襲ってくるのが自分を終えてしまうのではないかという不安なのか。子供ながらによく教えられる"死"について。この子たちはそれを不安に思っているのではないだろうか。
『…みんな頑張ったね〜、偉い偉い。怖かったね〜、』
そう言って着ぐるみを脱いで声をかけてやれば、一斉に私の方へと抱きつきに飛び込んでくる。
『でもね？みんなよく聞いてね。素直なことはとっても良いことなの。でもね、細菌が"出てきて"だとか"そこにいるんだね"だとか言われても絶対に声を出さないこと。姿を現さないこと。いい？本当に危機を感じたら大きな声で助けを呼ぶの。そしたらお姉ちゃんが助けてあげるから！ね？』
そう笑顔で言えばみんな元気よく返事をする。すると、マクロファージさんが拍手をする。
「ありがとう、5146番ちゃん。おかげで良い授業になったわ。まさかハッタリでみんなを出そうとするだなんて思ってもいなかったけれど。」
『もうそれしか方法が見つからなくて…、』
あはは、なんて笑っていると、マクロファージさんに頭を撫でられる。
「さっき言っていた言葉。貴女も同様よ？ "独り"で無理をしない。わかった？」
『ふふ、もう充分承知していますよ。』
そう言ってにひ、と歯を見せて笑えば、マクロファージさんはまた頭を撫でてくれた。いや、今は先生、と呼んでおこうかな。
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速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - そうですね？自分のペースで…頑張ってみます！！いや〜やっと好きだって築いたんですね？夢主ちゃん…後は告白するだけだね？頑張れ夢主ちゃん！ (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - 自己満足だなんて！こんな素敵なお話が書けているのに、羨ましいです。俺にはだいふくさんみたいな文才が無くて掛け持ち作品が増えていく一方なんです…文才が欲しい (2018年10月1日 17時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
オザ(プロフ) - この先輩後輩図とても好みです……更新頑張ってください。 (2018年10月1日 0時) (レス) id: 5d539585d0 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー豆 - すごい好きです！私の推しが4989番だったので、今後が気になります！ねばってねばって、からの終章になるともっと良いですね。これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 22時) (レス) id: 3c72f21d38 (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - アニメ終わっちゃいました……。第二期入ってほしい白血球さんがもう観れない俺には漫画があるだいふくさんはこの小説が初めてなのですね初めてなのにこのような面白い作品をお作りできるなんて素晴らしいです俺もだいふくさんみたいな文才ほしいです (2018年9月30日 21時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふく | 作成日時：2018年9月26日 20時
