28μm.° ページ31
__例のことから数日後。私たちは一緒に行動していた。
89「この時期はスギ花粉が凄いなぁ…。」
『ですね。あの味、私苦手なんですよね。』
溜息をつきながら、歩いていると、誰かに声をかけられる。振り返れば、それはマクロファージさんだったようで。
「ちょうど良かったわ、Aちゃん。」
『なんでしょうか？』
「今日ね、好中球先生が不在で…、授業を一緒にして欲しいのだけれど、良いかしら？」
『赤芽球のですか？ え、嬉しい！小さい子大好きなので、是非やりたいです！』
「あら本当？ じゃあ、4989番、ちょっとこの子借りるわね〜。」
手を振って、私は後からついていって骨髄へと向かう。近づくにつれて、段々と賑やかな声が聞こえてくる。
『わぁ可愛い…。って、私はもうちょっと怖くした方が良いのですかね？先生っぽく！』
「大丈夫じゃないかしら。好中球先生も普段は優しい方でしょう？」
『…確かにそうですね。』
そう駄弁りながら施設の中に入る。懐かしい渡り廊下を歩きながら、赤芽球の教室へと向かう。ちなみに授業の内容は細菌から隠れるということだそうで。まぁ所謂かくれんぼ。
「ほら、みんな集まって〜。今日は、好中球先生の代わりに…、5146番のA先生が来てくれました〜。」
「わぁ、女の子だぁ！！」
「可愛い！」
『あはは…、えっと、今日はよろしくね？みんな。』
苦笑いを浮かべながら自己紹介をすれば、まるで血小板たちのような返事が聞こえる。その様子を見て少し癒されつつ、私は他の部屋で細菌の着ぐるみを着る。
『うお…黄色ブドウ球菌だ…。すごい、そっくり。』
鏡を見れば容姿は本当にそっくり。これであれを演じるというのか。なかなかにハードである。
「あら、似合ってるわよ。」
『う"…それは喜んで良いのか悪いのか…、』
いきなり扉を開けられ、驚く私。ニコニコと笑顔を浮かべているマクロファージさんはいつになく楽しそうだ。
「じゃあ、みんなのところへ行ってきてくれるかしら？あの子達にはもう内容を教えてあるわ。」
『把握です。怖くすれば良いんですよね。』
「そうね。怖い方がその場にいるような感覚になれるし、そっちの方が良いと思うわ。」
私は渋々、扉を開ければもう怖がっている赤芽球の子達。罪悪感が募っていくが、この子達の将来のためだ。心を鬼にせねば。
『… … あら？ ここに沢山栄養を持ってる子達がいるわね…、さぁ、こっちに寄越しなさい！』
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速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - そうですね？自分のペースで…頑張ってみます！！いや〜やっと好きだって築いたんですね？夢主ちゃん…後は告白するだけだね？頑張れ夢主ちゃん！ (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - 自己満足だなんて！こんな素敵なお話が書けているのに、羨ましいです。俺にはだいふくさんみたいな文才が無くて掛け持ち作品が増えていく一方なんです…文才が欲しい (2018年10月1日 17時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
オザ(プロフ) - この先輩後輩図とても好みです……更新頑張ってください。 (2018年10月1日 0時) (レス) id: 5d539585d0 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー豆 - すごい好きです！私の推しが4989番だったので、今後が気になります！ねばってねばって、からの終章になるともっと良いですね。これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 22時) (レス) id: 3c72f21d38 (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - アニメ終わっちゃいました……。第二期入ってほしい白血球さんがもう観れない俺には漫画があるだいふくさんはこの小説が初めてなのですね初めてなのにこのような面白い作品をお作りできるなんて素晴らしいです俺もだいふくさんみたいな文才ほしいです (2018年9月30日 21時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふく | 作成日時：2018年9月26日 20時
