15μm.° ページ18
先輩は、私が縛られている紐を切って、拘束を外した。
『応援、呼びますか。』
89「もう言ってあるけど、確信は持ててなかったから…、来るのは遅いだろうね。」
私はすぐにナイフを構える。すると、瓦礫の中から、がん細胞は出てくる。それも、再生して。
「はぁー…、いっつも関係ないヤツに邪魔されるなぁ…。僕はトモダチといるだけなのに。」
89「トモダチ…？なるほど、執着心か。やけに親しげだなって思ったら、お前がずっとAにひっついてたんだね。」
そう先輩はがん細胞の方を睨む。今までに、見たことないくらいの殺気を放って。
『でも、先輩。
それ、シクヤ先輩もですよね。私にずっとひっついてるじゃないですか。』
89「ちょ…っ、今めっちゃかっこいいところじゃん！」
『あ、いや、いつものテンションで…ごめんなさい、つい。』
そう、いつも通りに会話していると、いきなり攻撃が飛んでくる。私たちはギリギリその攻撃を避けて着地する。
「随分と余裕だね。君たち。」
『いや、今のなかなかスレスレ…、』
少し服の裾が切れ、ナイフを構え直す。ジリジリと近づく私たちと、口角は上がったままのがん細胞。私はシクヤ先輩とアイコンタクトをとり、頷けば、まず私が向かっていく。
『…ッ、この…ッ、』
私は足を狙い、怯ませたところで、腹を狙おうとする。しかし、それはもちろん跳ばれて回避されてしまう。
けれど、それも範囲内。
89「まっかせろ！」
それにシクヤ先輩が追い打ちをかけるように蹴りをいれ、そのあとに腕を切る。私も同様に、身動きが取れないように固め技を取る。が、そう上手くもいかず。
『ちょ…ッ、飲み込まれ…ッ、』
「あは。飲み込んじゃったー。」
89「テメェ…この野郎が… …ッ！！」
私は足から、どんどんがん細胞の腕に飲み込まれていって、今はおそらく腕の中。にしても、まるで細胞壁のように硬くて、切っても切っても、出口は出てこない。
89「Aを返せよッ！！」
そう、冷静じゃない先輩の声が聞こえる。そこに、激しく壁が崩れる音。
「あーあ、こんなに簡単に吹っ飛ぶんだねェ…、」
『ま…まさか…、』
いまの、大きな破壊音…は、シクヤ先輩が強く、壁に打ち当たった…音… …？
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速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - そうですね？自分のペースで…頑張ってみます！！いや〜やっと好きだって築いたんですね？夢主ちゃん…後は告白するだけだね？頑張れ夢主ちゃん！ (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - 自己満足だなんて！こんな素敵なお話が書けているのに、羨ましいです。俺にはだいふくさんみたいな文才が無くて掛け持ち作品が増えていく一方なんです…文才が欲しい (2018年10月1日 17時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
オザ(プロフ) - この先輩後輩図とても好みです……更新頑張ってください。 (2018年10月1日 0時) (レス) id: 5d539585d0 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー豆 - すごい好きです！私の推しが4989番だったので、今後が気になります！ねばってねばって、からの終章になるともっと良いですね。これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 22時) (レス) id: 3c72f21d38 (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - アニメ終わっちゃいました……。第二期入ってほしい白血球さんがもう観れない俺には漫画があるだいふくさんはこの小説が初めてなのですね初めてなのにこのような面白い作品をお作りできるなんて素晴らしいです俺もだいふくさんみたいな文才ほしいです (2018年9月30日 21時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふく | 作成日時：2018年9月26日 20時
