第二十三話降谷side ページ24
△□ビルについた俺たちは早速五階へと足を急いだ。
「風見、犯人が戻った。突撃の準備をする」
「了解です。合図をお願いします」
犯人は戻ってくると何故か意識を失っているAに驚いていた。
犯人が、窓に背を向けた。
今だ。
「ＧＯ！」
風見が勢いよく窓を開ける。
俺はそれに合わせて飛び込み、体を丸め顔の前で腕をクロスに組み衝撃に備える。
＿＿＿パリーンッッ！！！！！
「なんだ！？」
「っく……警察だ。大人しくしろ」
「なに！？馬鹿な…！何故警察がここに！？まさかお前が風見か！」
「風見…？」
犯人の口から出てきた部下の名前に驚き体が止まってしまった。
くそっ！俺としたことが…。
仕方ない作戦変更だ。相手の出方を伺い、臨機応変に対応するしかない。
「そうかお前が風見か…」
は？
…まぁいい、無視だ。
「ずいぶんとまぁかっこいい登場だなぁ？正義のヒーローかなんかか？」
正義のヒーローか…。
…。
「まぁなんでもいい。お前こそ大人しく俺に捕まりな。お前は観客なんだからよぉ！」
「観客だと…？」
「お前はなぁ！今から始まるこの伊達川Aが俺によってボコボコに殴り殺されるのを見届ける大事な大事な観客なんだからなぁ！！！」
「…」
その手に持ってる金属バットでか…。
そんなことは絶対にさせない。
「…何故そうまでしてそいつを殺そうとする？わざわざ観客なんて呼んで。よほど強い恨みでもあるのか？」
「ははは！面白いことを聞くねぇ兄ちゃん」
先程までの狂った様子から一変、ピタリと動きが止まる。
「恨みなんざねぇよ。誰でもよかったんだ。ただたまたま目の前にこいつがいたから。それだけだ」
「…っ、名前を知っていた理由は」
「身分証明書見つけた」
「…」
言葉が出なかった。
たまたまコイツの目の前にアイツが、Aがいたからだと？
ふざけるな！！！！！！
コイツの勝手な理由で俺の大切な部下が殺されてたまるか！！！！
「…おいおいそんな恐い顔するなよ兄ちゃん。なに？もしかして大切な人だった？そうだ、可哀想だからお前もあの世行きにしてやるよ。感謝しな」
大切な人だと…？
俺にとってアイツは部下で、それ以上でもそれ以下でもなくて。
ただそれだけのはずだ。
なのになんだこの心にあるモヤモヤ感は。
「コイツが意識失ってるのが残念だが…まぁいい」
犯人が思いっきり金属バットを振り上げる。
「自分の不運を恨むんだなぁ！！！！！」
「っ！！」
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ウロ・イライジャ - とても面白かったです！更新楽しみに待ってます( ´ ▽ ` ) (7月3日 0時) (
レス) @page34 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
若宮真琴 - 面白いです！終わっちゃったけど、続編期待しています！頑張ってください！ (2020年6月25日 21時) (レス) id: f98349de18 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - とても面白かったです。更新、いつまでも待ってます。これからも応援しています。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: 72842f6fe9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです。続き楽しみに待ってます！ (2018年10月27日 21時) (レス) id: 4eecf6d1f3 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 更新待ってます(｀・ω・´)ゝ (2018年10月1日 7時) (レス) id: ec05134e8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりにく | 作成日時：2018年5月15日 18時
