【安室透／降谷零】結婚しよ【男主】

第二十二話降谷side ページ23

「…詳しく聞かせろ」

「はい。まずAのいる○×ビルですが…すぐ隣に△□ビルがあります。窓と窓で隣接しているので、△□ビルに侵入し、△□ビルの五階から○×ビルに飛び込み、犯人を確保したのちAの救出。今犯人は外にいますが、私たちが向かう頃には戻っているはずです。また、△□ビルは現在廃ビルになってますので、簡単に侵入できます」

「強引だな…○×ビルに普通に入るのは駄目なのか？」

「○×ビルについて調べたんですが、非常に足音が響く素材で床が出来てます。○×ビルが廃ビルになったのは△□ビルより前ですが、今でも多少はその素材は生きていると考えられます。そうすると犯人にすぐバレてしまいます。しかし隣のビルなら気づかれない。幸いにも△□ビルは床が足音が響くような素材で出来ていないことが確認できています」

「なるほどな。少々強引ではあるが…いいだろう、それでいこう」

一つだけ心残りがある。

何故犯人はアイツを誘拐した？

動機はなんだ？

…まぁいい。直接聞くまでだ。

「風見、すぐ出られるか」

「もちろんです、行きましょう」

俺たちはすぐに△□ビルへと向かった。

「風見。確認だが、△□ビルから突撃するのは俺でいいな？」

「わかりました。突撃する際の窓を開けるタイミングをお願いします」

「ああ」

第二十三話降谷side→←第二十一話降谷side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す