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第十九話 ページ20

「ん…」

あれ、ここは…?

確か俺は家を出て…あれ?そこからの記憶がない。

「よう、目覚めたか」

「!?んんーっ!」

誰だ!?

声が出ない。

いや、正確には言葉を発せない。

…これはガムテか?

だんだんと目が覚めてくる。

手足も動かせない。

…これもガムテだな。剥がすの痛そー…。

まぁ俺が生きてたらの話だけど。

俺の目の前にいる恐らく俺を誘拐したであろう犯人は手に金属バットを持っている。

あんなので殴られた絶対に痛い。

「…口のガムテを取って欲しそうな顔だな。いいぜ、ここに人がくるなんてありえないからな」

ベリッと思いっきり剥がされる。

「いった…。ヒリヒリする…」

「うるせぇ、それ以上文句言うなら…」

ガツンと思いっきり犯人が持っていた金属バットを床に叩きつける。

「こうだぞ…」

「っ!」

ビックリするが、まぁ怖くはない。

強いて言うならガチギレしたジンのほうが怖い。

いやーあのときのジンは怖かったなぁ…。

いや、今はそんなことを考えてる場合ではない。

問題なのは俺が『伊達川A』として捕まったのか、『ノア』として捕まったのか…。

『ノア』として捕まったならコイツの命はないな…。

しかし『伊達川A』として捕まったらどうだろうか。

そもそも外部との連絡が取れない。

携帯も見当たらない。

「てめぇのその姿ならさっきてめぇのスマホから送っといたぜ。適当に選んだからな。誰だったかな?確か風見とかかいてあったな…」

『!!』

「あ、確か『他の人間に言ったらコイツの命はないと思え』ともかいたな…」

さっきからなんでこいつこんなに適当なんだ…。

「ま、たぶん来てもその風見とかいうやつだけだな。そいつも捕まえて…そいつの目の前でてめぇを殴り殺してやるよ」

『…それが目的か』

俺に何の恨みがあると言うんだ…まぁ立場上、どこで恨みを買っているかなんていちいち把握してないけどさ。

『…何故メールを送った?俺を殺したいなら今すぐ殺せばいいだろ』

「そんなの決まってるだろ?見る人がいたら面白いだろうが!!」

『…』

いかにも楽しそうに大声で言う。

参ったな…めんどくさいタイプのやつだこれ…。

しかも風見に送ったとか言ってたな…絶対降谷さんに言うだろ。

うわぁ…俺怒られる…。

『これでよく公安が務まるな』とか言われるんだろうなぁ…。

怒られるのは嫌だなぁ…。

第二十話→←第十八話降谷side



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ウロ・イライジャ - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます( ´ ▽ ` ) (7月3日 0時) (レス) @page34 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
若宮真琴 - 面白いです!終わっちゃったけど、続編期待しています!頑張ってください! (2020年6月25日 21時) (レス) id: f98349de18 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - とても面白かったです。更新、いつまでも待ってます。これからも応援しています。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: 72842f6fe9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです。続き楽しみに待ってます! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 4eecf6d1f3 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 更新待ってます(`・ω・´)ゝ (2018年10月1日 7時) (レス) id: ec05134e8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とりにく | 作成日時:2018年5月15日 18時

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