Workaholic2【桃】

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「興味って……」



それってどういう意味？



疑問に思っているとそれに応えるように、さとみくんが教えてくれる｡



「Aちゃんみたいなタイプの子って今まで周りにいなかったから、一緒にいてすごく気が楽なんだ」



やっぱり彼らみたいに有名な人だと大変なのかな。



ごく普通の友達付き合いみたいなのも難しいのだろうか。



「だからもっとAちゃんのことを知りたいし、仲良くなれたら嬉しい。 というわけで、これあげる」



そう言うとさとみくんは先ほどのマグカップが入っている手提げ袋の中から小さな袋を取り出した。



「深い意味はないんだけどね。 今日の記念的な感じ？」



「開けてみていいですか？」



「うん」



受け取った紙袋をあけると、中から現れたのはシルバーの星のキーホルダー。



ワンポイントで小さなピンク色のラインストーンが付いている。



さっきのギフトショップで私が可愛いと思って見ていたものだ。



「え？ なんで？」



「なんとなくAちゃん気に入ってそうだったから。 当たってた？」



「すごい！ なんで分かったんですか？」



「だから言ったじゃん。 Aちゃんに興味があるって。 気になる人のことは見ていれば分かるよ」



そんなに見られていたのかと思うと恥ずかしくなるが、プレゼントは素直に嬉しかった。



「ありがとうございます。 大切にします」



そう言うと私はキーホルダーをぎゅっと握りしめた。



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