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あれから一年、この世界の文字も完璧に扱えるようになり、電脳ページの利用もだいぶ上手くなった頃。
電脳ページというのは便利なもので、本を読むより簡単にこの世界の情勢などを知ることが出来た。
だが、オーラのことに関しては調べたこともあったが、どうやら秘匿されているようで、全くといっていいほどヒットしなかった。
かろうじて、このオーラが使える者のことを念能力者という、ぐらいはわかったがな。
修行に関しては、オーラの操作は俺の中でもなかなかいい感じなのではないか、と思えるほどには扱えるようになった。
物にオーラを纏わせたり、オーラを見えにくくしたり、体の一部に集中させたり。
色々なことができるようになったが、中でも驚いたのは、オーラの範囲を広げたときの効果だ。
なんと、広げた範囲内のことならば、手にとるようにわかるのだ。
俺の場合半径100mほどが限界だが、360°全ての範囲を見通せることに関して、このオーラの範囲内の効果は白眼よりも優秀かもしれない。
まあ、白眼は実際に見ているのに比べて、オーラの場合は感じているだけなので、五分五分とも言えるが。
これらのことができるようになって、ようやく次に進めるようになった。
もともと、このオーラを使って白眼を使用できるのではないかと考えていたが、修行というのは基礎が重要だ。
このオーラの理解を深めるためというのもあったので、しばらくはただ基礎だけをやっていた。
白眼についてだが、オーラとチャクラの性質の違いから、おそらく印を組む必要がなくなるだろう。
ちなみに、白眼はまだ出来ていないが、八卦空掌や八卦掌回天は使用できる。
チャクラを放出するのと同じイメージでオーラを放出すれば、割とすんなりできたのだ。
この２つができるということは、やはりチャクラと似たような感覚でオーラを操作できれば、白眼も開眼できるだろう。
それからは、趣味の瞑想をしながら白眼をイメージしたりと、イメージ修行を中心にやっていった。
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作者名：lye | 作成日時：2021年10月15日 17時
